恋人つなぎ
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。今回のテーマは『恋人つなぎ』でございます」
「ああ、あれか。イチャラブカップルがするやつだろ?」
「はい。互いの指と指を絡ませる恋人つなぎは、両想いの特権という感じがしますよね。ですが、注意していただきたい点が何点かございます。その1、手汗問題」
「まあ人間だから、汗をかくのは仕方ないよな……」
「ですね、これはどうしようもありません。ただ、わたくし個人的には、汗はむしろプラス要素だと思います」
「お前、汗フェチだったのか」
「違いますよ。そうではなく、汗って緊張した時に出るものでしょう? 手を握るだけでそんなに緊張するなんて、初々しくて逆に好印象じゃないですか? 別居中の離婚秒読み夫婦では、そうはいきませんからね」
「経験者は語る……」
「注意点その2は、力加減でございます。男性の場合は力が強すぎないか、女性の場合は爪や指輪に注意しましょう。自分は平気でも、相手にとっては意外と痛い場合もあります」
「大きい指輪は外した方がいいかもな」
「そして注意点3、歩く時のペース。たまに街で見かけるのですが、男性の足が速すぎて、女性が必死で追っているケースがあります。あれ、本人は気付いてないんですよね……」
「それって、彼女側が注意すれば解決しないか?」
「言っても直らないんですよ。その瞬間は遅くなっても、次のデートでは、また速くなってるんです。まあ、そのうち手もつながなくなりましたけどね。あ、筆者の体験談です。相手の歩調を気にかけない男は、人生の歩調も合わせられないのだと学びました」
「コメントしづらい」
「とにかく、付き合い始めのカップルにとって、恋人つなぎは相手と密着できる絶好のチャンスです。今回お伝えした注意点を守って、楽しく取り組んでくださいね。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
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