遊園地

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。デートの定番といえば遊園地。そして遊園地の定番といえば?」

「もちろんジェットコースターだろ!」

「ええ、絶叫系はテンションが上がりますからな。2人で乗れば気分が盛り上がること間違いなしです」

「あと、デートならお化け屋敷もありじゃないか?」

「定番中の定番ですな」

「『浦島君、わたし怖い』『じゃあ、手つなぐ?』的な!」

「残念ながら、乙姫はそんなこと言いませんぞ。目の前に妖物が出れば自力で呪い殺すでしょう」

「乙姫のことは、とりあえず忘れようぜ(トラウマ)」

「お化け屋敷といえば、わたくし若かりし頃、脱出系のお化け屋敷で迷子になってしまいましてな。困ってウロウロしていたら、ゾンビが近付いてきて、そっと耳打ちしてくれたのです。『お客様、出口はあちらです』と」

「親切なゾンビだな」

「実話ですぞ」

「とにかく、遊園地に入ったら、まずはジェットコースター直行でテンション上げるだろ? で、お化け屋敷で手つないで? その後は?」

「コーヒーカップも意外とオススメですぞ」

「ガキっぽくないか?」

「と思うでしょう? ところがどっこい、某夢の国のティーカップは、頑張ってハンドルを回せば遠心力で密着できます。酔わないようにだけご注意を」

「VR系の体験アトラクションとかも楽しいよな」

「はい。そして締めは、なんといっても観覧車でございましょう。詳しい由来は存じませぬが、一番上で口付けを交わすのが定番です。何故一番上なのでしょうね?」

「それ以外だと、前後の客に見えるからじゃないか?」

「なるほど。一番上にいる瞬間こそ、景色を楽しめばいい気もしますが、いやはや人の煩悩ですなぁ。ですが、接吻する・しないの緊張感も、いとをかしでございましょう」

「なんか急に、遊園地行きたくなってきた!」

「そうですな。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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