第168話 バリー・シーンとRZV

歴史にもしもはないと言うが・・・・。

もし、バリー・シーンがヤマハ・セミワークスでGPに優勝、と言う事になったら

RZVもスクエア4のまま、バリー・シーン・レプリカと言う形で

前後18インチで出た可能性があった。のである。


1982年だろうか。スズキで2番手扱いされたバリーは

ヤマハでセミワークス扱い、TZ500(スクエア4)に乗っていた。


その割には速く、ケニー・ロバーツでさえ巧く乗れなかったV4のYZRであるが

そのエンジンだけをバリー・シーンに供給した事があった。


秋頃だったと思う。


バリーは、オリジナルフレーム(ニコ・バッカーだと言われている)に

オリジナル設計。それにワークスエンジンを載せて。


フリー走行では素晴らしいタイムを出していた。



が。



これは良く知られているが、前走するパトリック・イゴアの125ccに衝突。

瀕死の重傷を負ってしまい・・・・ヤマハを離脱する。


以降は知られている通りだが、もし、事故が無かったら

バリーがトップライダーでセミワークスのまま、GPのチャンピオンになった可能性も

無くは無い。



そうすれば18インチ前輪のバリー・シーン・レプリカであった筈で

キャスターはもう少し寝ており、RZ250に近いハンドリングになった・・・と思われる。




夢物語だが。



エディー・ローソンの登場ももう少し後になったかもしれない。



これはミステリーだが、色男でモテモテのバリーの成功を妬んだ誰かが

イゴアとの事故を企んだ・・・とかなると

サスペンス小説のようだが(笑)。


そういう可能性も、無くは無い。


スターってそうなのだ。


プライベーターのマシンが勝っちゃったら

ヤマハ・ワークスマシンの面子形無しだから、そっちが企んだ・・・なーんて(笑)。

それも、ない事も無い(笑)。ね。

(俺は中に居たから、判るけど、有り得る(笑)。


でもバリーはいい男だから、そういう事は言わない。

だからモテる。




漫画の「バリバリ伝説」でも、鈴鹿4Hで

走路妨害をした奴に激怒したりしない主人公(これは、おそらくバリー・シーンをモデルに


したと思われる)。



は、クールでカッコ良かった。


今は、激怒して乱闘するほうがかっこいいらしい(ワケ解らんが)。

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