第62話 ラブレター



*バイクと思い出 その7*





CBとZ2,オリヴィアと「ジョリーン」

Jolien /Olivia-Newton=John



この曲が流行っている頃、僕は学生だったから

よく、学校へギターを持っていって弾いていた。

最初は日本のフォークがレパートリーで

その内に飽きてきて(笑)


Sister Golden Hair/America とか、If /Breadとか

(Ifは、オリヴィア・ニュートン・ジョンもカバーしてましたね)。


Take me home, Country Road/John Denverとか

(アニメ「耳をすませば」でこの曲がテーマに使われたときには

ちょっとびっくりしましたね、何故か。

中学校とこの曲、と言うSequanceに相似性を感じて)。




そんな曲を聞きかじりで弾いてたり、時々間違えたり。


そんな感じで、身近に楽しめる曲が当時多くて

面白かったな、と思います。



で、このジョリーン、と言う曲は

恋人をジョリーン、と言う女性に取られる悲しい女の子の歌なのですが

中学生の僕らは、その音だけを面白く異聴してしまって



こんな感じにあそんでしまうのです。(笑、以下想い出話。)


























僕らグループは皆、異性をほとんど意識しないで入り交じって遊んでいた

と書いたけれど

でも、ぜんぜん意識しなかったと言うワケじゃなかった。

当時の中学生の感じとしては、あまりに遠い感じの事で

憧れを持って、いつかオトナになったらな、と言う

ほんわかしたかんじで異性の存在、と言うものをイメージとして持っていた。

だから、グループに異性が居ても、その子はそこにいても

それが異性の、自分のパートナーとして意識する、なんて事にはまず、ならなかった。


みんな一緒に、ピンクレディの振りつけを真似て踊ったり、

僕はギター弾いてみんなで歌ったり。

タマには外に出かけて、みんなで遊んだり。


町が主催していた、タダの名画鑑賞会にみんなで行ったりと

楽しく、健全な(?)コドモらしい生活を送っていた。


今思うと、笑っちゃうような幼さだったが

でも、そんな頃がとてもいとおしく思える、今日この頃....




そんな僕らにも、意識せざるを得ない状況が訪れる事がある。



それは....









ある日、僕はいつものように放課後、ギターを弾いていた。

ちょっと飽きてきて、おふざけでオリヴィアの「ジョリーン」を歌ってみた。



♪〜Jolien,Jolien,Jolien,Jolien〜



と、この曲は最初にこう、ジョリーン、と連呼するのだが


いつものように僕の回りで歌っていたユウコ、トモ、ケイコ、この曲を聞いて

急にゲラゲラ笑い出した。


何故笑ったか僕は判らなかったが、でもつられて笑ってしまって

歌を途中で止めてしまった。





どーして?って笑ってるみんなに聞いてみたら

オチャメなユウコは、この曲の「ジョリーン」と言う歌詞が







ジョリンジョリン、と

「綺麗なオネエサンは好きですか」シェーバーの音に聞こえてしまって




その状況をソーゾーして笑ってしまった、と言うのだ。




みんな、ムダ毛の処理には苦労してるらしい(笑)




そんな、ちょっとしたことで笑い転げてしまうような時期だった。

僕らは、痛い毛じゃない幼けな青春(笑)

をすごしていたんだろうと思う。







もっと、イタイ話は一杯あるのだけれど

でも、みんな楽しい想い出になっている。



国道にはCB750Fourや、Z2なんかが沢山走っていた。

僕は、低い排気音のCB750、それの下2本だけ芯を外して

走っていたその音がとても好きだった。

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