第7話 2021年3月19日(金)「夢に見るまで」

 お題がややイメージしやすくてよかったけど、とにかく今回はKindleをさわる時間がなく、締め切りまでに1200文字以上打てないのではないかとあせった、なみかわ みさき(45)は、ふうと安堵(あんど)の息を吐いた。朝の駅前、コーヒースタンド。今日はよい1日になりそうだ。


 ……


(何意識高い演出してるんですか? 実際には、今日の客先対応の時間が遅かったから助かったようなものを……)

「せやな」

 そう、平日昼間はしがないSES、客先の時間に合わせるのだ。ビバ、変形労働時間制度。


 何より今回は、時間がなかったなあと振り返る。時間があっても『神様が降りてこない』ってのはあるかもやけど、降りてきても書く時間なかったら意味がない。ペンで書いたやつが一瞬にしてテキストファイルになるやつ、誰か発明してほしい。



 発明というか、今回の『スマホ』でどうしようかなあと思ってた辺りの話をメモしておきたい。


 スマホつうかiPhoneは、かくじつにマイルストーンというか区切りになった。また、この前身にもなった、iPod、シリコンプレイヤー、このあたりの『発明』も生きているうちにであえたものすごいもののひとつと思う。エヴァンゲリオンで、DAT聴いていたのと、違う未来だなと。


 今回あまり時間が取れないとわかったので、これでお題が直観とかなら詰んでたなとは思いつつ、もうたぶんフローライトの話にしないと間に合わないなあということになった。


 しかしこれも、もともとフローライトっていなかったキャラクターなので、あらためて設定をどうしていたのかとかで時間ばかりが過ぎた。どないして地球の情報つかんでるねんとか。プロトコルどうしてるんやろとかね。2回目のお題ほどぶっ飛ばしすぎてないけど。



 そして、同性婚が違憲判断となったニュースをみて、話の粗筋が決まった。


 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210317/k10012919141000.html


 同性婚認めないのは違憲の初判断 国への賠償は退ける 札幌地裁を(NHK)


 シーアとフローライトは、性別以前にハードウェアとしての人間とソフトウェアだから、種を超えたところまでいくと性癖をぶっちぎるので、兄弟姉妹は成り立つのか? のようなところに落とした。



 応援をくれた50%くらいかさんのコメントで、KACPRO2021も5回目まで来たことに気づいた。次のお題も出ていて、なんとなくぼんやり、あれにしようかなあと、客先が明日に行うイベントのために並べた豪華な花の立て札を見ていた。


(わ、わしの出番……)

「週末と来ればわかるだろう、そう、週刊波河海咲の準備が進めばおぬしも出てくるではないか」


 そして今日のタイトルの謎にふれるのも忘れている。


(追記)いちおういきおいでアップしたけど背景がダサすぎて泣ける。

https://www.youtube.com/watch?v=36tumag8yoM

♪あのー夕日ー、夢にー見るまでー。


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