千佳さん:23歳。年下。付き合ってまもない ~ワンルームの自宅にて~
おはよう。
よく寝てたね。
ぐーぐー、いびきかいてたよ。
ちょっとね。まあ、でもそんなにうるさくなかったよ。気にならないレベル?
うそ。
やっぱりちょっとうるさかったかな。
でも、その時はわきばらを突っついたら、ピタって止まったから大丈夫。
ほんとにピタって止まるの。ロボットみたいに。
もしかして、あれってわざと?
んなわけないか。わざとできたらすごいよね。特殊能力だよ。
でもね、ほんとにわきばらの真ん中らへん? その場所を押すと止まるの。
ちょっとでもずれたら止まらなかったのよ。
やっぱり特殊能力なんじゃない? そこだけ押せばいいって。
なんかおもしろいね。初めてだと色々わかるね。そんな姿って外じゃわからないもんね。
わたし? さっき起きたところ。
ううん、うそ。なかなか眠れなかったから。ずっと起きてた。
ちょっと狭かったし。
暇だからスマホで動画見てた。
なんの動画って? 適当なやつだよ。収納名人とか、料理動画とか。
意外とね、見ると面白いのよ。時間つぶしには最適だし。
今気づいたの? わたしって意外と家庭的なのよ。遅くない?
見えない? うそー。ちょっとショック。自分でいうのもなんだけど清楚系ですよ。
ちょっとー。じゃあ、訂正するよ。系じゃなくてほんとに清楚だからね。そんなところ普通からかう?
うんうん、謝ったらいいよ。
そう? もっと言って。あー、はいはい。そう思ってるのね。これ、いいね。もっと褒めて。わたし、喜ぶから。
でもね、さっきのはうそ。
ずっとは動画見てなかったな。
途中まで、ずっとあなたの寝顔見てたよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます