私の初恋

第1話

　私は10代の頃、見知らぬセーラー服のお下げ髪の女子学生にときめいた、なぜならその女性と毎日のように電車の駅のホームで見ていたからである、名前も知らず話した事もない女性であったが、恋愛感情の衝動にかられた、これが世間一般的に言う一目惚れだと実感した。

　しかしながら、その女性と接点は一度もなかったし、話をかけたりはしなかった、やはり自分に自信がなさすぎたし、見知らぬ女性に声をかけるのは失礼とも思ってしまった、ただ、一時の感情とはいえ、あの女性と一緒になりたい、交際したいと思ったのも事実である。

　初恋というのは実らないものなのだろうか？