第6話 『神誑奇弓』
ミミィ:ゴロゴロ
リファー:ピシャーン
ヒルダ:猫かと思ったら雷だった
ユスティーツェ:にゃーん
リーゼロッテ:オニイサマー(鳴き声)
ミミィ:スピンオフで出てくるマスコットの鳴き声だにゃ
ユスティーツェ:わらわらいそうでイヤだな……
一同:(笑)
GM:さて、揃ったし始めていきましょう、真銀物語第六話 『神誑奇弓』
ユスティーツェ:中華武侠モノとかの二つ名っぽいタイトルだ
GM:言われてみれば。大賢者回なので初手から大賢者のシーンです
リファー:はい
GM:リファーはある夜、不思議な夢を見ます。目の前にはよぼよぼの、目が見えているかも怪しい老翁が佇んでいます。その手に弓を持って
リファー:「(これは夢だな……)」
リファー:「……御仁。貴方は何用にして私の夢の中に現れるのか?」とりあえず話しかけてみる
老翁:「“絶射”よ。かつて射の極意に至らんとした者よ。お主、今の弓に満足しておるか?」
リファー:「……満足しているとでもお思いですか? この程度の体たらくで」
老翁:「ふむ、そうか……ならば試練の森へ来い。そこで儂は待っている」少し失望を滲ませ、弓を構えます
GM:老翁は矢を放ち、それが夢の中のリファーの胸を貫くと同時に目が覚めますね。
リファー:「……夢。でしょうね。しかし……」
リファー:(素に戻って)ん?ちょっと待って?
GM:はい
リファー:今の弓ってもしかして武器の話ししてる?
GM:はい
一同:(爆笑!!)
ミミィ:大賢者→弓の腕の話をしてる GM(老翁)→弓(武器)の話をしてる
ユスティーツェ:そんなことあるか??
GM:無自覚にコントしてたのか(笑)
ヒルダ:まあリファーのPLさんらしいけれど(笑)
正直GMも、ん?と思っていたのですが、本当にそうだとは思っていなかったので、腹を抱えて笑っていました。まあ、シナリオの進行に悪影響は無いのですが
リファー:やり直させて~(悲痛な声)
GM:ごめん流石に巻き戻せない(笑)
ひとしきり笑った後、リファーは夢の話を他の面々に伝えにいきます。
GM:まあ起きるとクレイモルのお城の中です
リファー:「……一応、話してはおきましょうか」
GM:皆に話しにいくかい?
リファー:さすがに話すよ。ソロでは無理だよこのHP見なさいよ
GM:そらそうだ(笑)
リファー:「(かくかくしかじか)」
リーゼロッテ:「それは不思議な夢ですね。何かの暗示やお告げでしょうか」
ヒルダ:「そうね……試練の森というくらいなのだから、何かしらの謂れでもあるのかしらね?」
リファー:「試練の森……」
GM:またオウム返ししてる。わかってるか大賢者
リファー:(素に戻って)大賢者はわかってるよ!
ユスティーツェ:いやPL本人はどうなんだよ
リファー:(無言)
ミミィ:なんか言えにゃ
PCはもの凄く真面目に話しているのに、どうにもリファーのPLさん相手だと締まりません。ここまでシリアスなシナリオが続いていたので、息抜きには丁度良いのですが。
ミミィ:「ところでそれがどこだかわかってるのかにゃ?」
リファー:「残念ながら具体的な場所までは」
リーゼロッテ:「私は心当たりありませんが、誰か知っているでしょうか?」
GM:誰か特定の人に聞くでも良いし雑多に聞き込みしても良し
ヒルダ・トムソン:「ふむふむ……じゃあ、リーゼロッテとユスティーツェは王子に聴いてくださる?私達は団長に聴いてきてみるわね?」
リーゼロッテ:「わかりました、よろしくお願いしますね」
ミミィ:「なーお。まぁそういう胡散臭いのが夢に出ると、寧ろ信ぴょう性が高いってどっかの強い人が言ってたにゃ~」
ヒルダ:というワケで二手に分かれつつまずは知ってそうな人に頼る
GM:まあぶっちゃけると名有り組なら誰に聞いても教えてくれるんですが
アイロング王子:「試練の森?それなら、この国の騎士団がよく訓練に使う森だけど……そこに何か用があるのかい?」
リファー:割と身近な森だった
ユスティーツェ:「いやなに、少しな。夢で見ただのなんだの……詳しくはよく知らんが」
アイロング王子:「そうか……君たちはやはり何か特別な星のもとに生まれているんだろうね。夢のお告げ、か」
アイロング王子:「少しマナの濃い場所なのか、幻獣や動物、それのアンデッドなんかがよく出る場所でね。駆除も兼ねてよく行くんだ。別に何か特別なものがあるわけじゃないけど……まぁ、冒険者ギルドには森の獣の討伐依頼はいつも出てるから、それもついでに受けておくと良いと思うよ」
GM:まあこんなもんですね
リファー:なるほど
GM:ってなわけで向かうんなら行けます。森までは半日くらいあるので念のため二日分くらいの備えをしておくといいんじゃないでしょうか
リファー:買っておきましょうか
ヒルダ:そういえば保存食あまり使ってないわね
GM:基本城で寝泊まりしてるからね
生活費や食事のルールは、あまり厳密に裁定し過ぎても煩雑になるだけだと判断し、私達のプレイグループでは何かと理由をつけて解決するようにしています。
GM:さて、保存食も買ったことだし行きますか?
リファー:行きましょうか。ついでにギルドで討伐依頼も受けてたってことで良い?
GM:ああ、良いよ。森までは問題無く着きますね。騎士団が使う道なんでしっかりしている。入りますか?
ミミィ:「ん~、アンデッドが出るとは穏やかじゃないけど……」
ヒルダ:「そうね……マナの澱みだとすると土地自体が問題なのかも知れないしね?」
GM:まあ新米冒険者の腕試しとして名物スポット状態です。ここに来るまでも何組かすれ違いましたね。流石にドラゴンが出たりとかはない
リファー:まあそこまでヤバイのはいないでしょう(慢心)
ヒルダ:そんなことを言ってると眉間をロックオンされるわよ
GM:どうだろうね。森に入ってすぐは穏やかな風景が続きますが、しばらく進むと、一人の弓を持った老翁が君たちの前に現れます。リファーはその姿に見覚えがあります。夢で見た老翁です
リファー:「はじめまして……というわけではありませんね」
ミミィ:「にゃ、この人かにゃ?」
リファー:「おそらくは……双子や親族だというなら話は別ですが」
老翁:「はて、どこかでお会いしましたかのう?はて、儂はあなたのようなエルフのお方と会った覚えはありませんがね。名乗っておきましょうか。儂の名はバルドー、しがない弓取りですじゃ」
リファー:絶対怪しい。撃って良いですか?
GM:まだ何もやってないだろ!
ユスティーツェ:落ち着け大賢者
まあ、あからさまに怪しいキャラにしたのは認めますが、流石にここで撃たれたらお話が始まらないというか終わってしまう。
リファー:「バルドー……」聞いたことはない
リーゼロッテ:「ご丁寧にどうも。リーゼロッテ・ミストルティアと申します」ペコリ
ヒルダ:「……ヒルダ・トムソンよ?」
ミミィ:「ナオはナオだにゃ」
ユスティーツェ:「……ユスティーツェ・ミストルティアだ」
リファー:「リファー・アルケンゼル・アーヴァセインと申します。……弓取りが、こんなところで一人で何を?」弓使いがみんなお前と同じHPしてると思うなよ大賢者
ミミィ:負のエルフ基準やめるにゃ
バルドー:「ほう!というと、あなた様があの“絶射”殿でございますか。いえなに、この試練の森には、弓取りのために設えられた試練の道があるのですよ」
リファー:「懐かしい呼ばれ方をなさる。……弓取りのために?」
バルドー:「ええ。中々に歯ごたえがありまするぞ。ああいえ、“絶射”殿ならば目を瞑っていても踏破出来るとは思いますが」
ミミィ:「絶射、にゃぁ……」多分噂でしか知らない
バルドー:「ここで会ったのも何かの縁、“絶射”殿の妙技をお目にかけさせてもらってもよろしいでしょうか」
ヒルダ:ハードルが……ハードルが上がっていく……!!
リファー:「いえ、初心と基礎はいつでも大事ですゆえ。……構いませんよ。ただ弓を射る、妙技というほどのものでもありませんが」
ヒルダ:この人……!
ユスティーツェ:こいつ……
GM:上手いこと言いおる(笑)
ミミィ:「大丈夫かにゃ、斧振る方が得意になってないかにゃ?」こいつ……
バルドー:「ではご案内させていただきます。斧?」
この時のリファーは
GM:そうしてバルドーに森の奥へ案内されます。しばらく行くと開けた場所に出ますね。的当て用の的が置いてあったりします。なんか遠くの方に意味ありげな檻も見えるような……?
ミミィ:檻
ユスティーツェ:檻……?
GM:なんでしょうね
ヒルダ:白々しいわね
バルドー:「最初の試練は……ま、簡単な的当てですじゃ。これが出来ぬようでは弓取りとは言えますまい」
GM:そういってバルドーは3つの的を用意します。2つ目3つ目は少しずつ遠くにしつつね
リファー:「えぇ。単純にして神髄。これぞといった風ですね」
GM:ということで大賢者、命中力判定を3回どうぞ。自バフかけたり念動の矢使うくらいのインチキはOKよ
リファー:了解です
GM:普通の矢を使う分には消費しなくていいよ
リファー:30秒で3発くらいの感じですかね?
GM:そういう感じ
リファー:10秒バフは3回、理解
GM:理解が早くて助かる。ではどうぞ
リファー:まずは普通の矢で一発(コロコロ……)達成値18
GM:OK、矢はど真ん中に気持ち良く当たります
リファー:2発目は念動の矢で(コロコロ……)こちらは20
GM:それもど真ん中ですね
流石の命中力です。元々あまり高めの目標値は設定していませんでしたが、達成値20が出ることに内心かなり驚きました。
リファー:最後はシャープアタッカーで牽制攻撃Ⅰ、念動の矢!
GM:滅茶苦茶やるやん!?
リファー:(コロコロ……)出目10、達成値24
ミミィ:ダイスの女神が全然裏切らない~~!
ユスティーツェ:うわぁこいつ~~~!!
リファー:達成値24、当てるだけなら12レベルくらいまでいけますね
3回もやればもしかすれば1度くらいピンゾロを振るのではとGMも思っていたのですが、リファーのダイス運恐るべし。
GM:3発目も過たず的のど真ん中を射る……と思われましたが、なんと的はカァン!と高い音を響かせ、矢を弾きます
ミミィ:!?
ヒルダ:防護点でッ!?
ミミィ:ミスリル製の的か何かかにゃ!?
GM:更に的からは手足が生え、頭が生え、君たちの方をのっそりと振り向きました
一同:えぇ……?
突然のことに全員が疑問の声。狙い通りの反応が引き出せて、GMはほくそ笑みます。ドッキリ大成功というやつです。
バルドー:「おやおや、どうやら亀の甲羅に的の絵を描いていたようですな。いやはや、誰がそんなイタズラをしたのやら。ほっほっほ」
ヒルダ:「えぇ……?」
ミミィ:「にゃ……にゃぁ?」
ヒルダ:やはり信用ならなかったわね……
バルドー:「戦いませんと、危ないですぞ?」
ミミィ:「遠さで誤魔化したかにゃ……こいつ」
GM:というわけで戦闘です。敵は1種類、彼我距離20m
魔物知識判定は成功し、アイアンタートルであると判明。殻にこもってしまえば防護点が20の大台に乗るエネミーです。リファーの弓ではほぼ間違い無く弾かれる数値。
ミミィ:「確かにあれは硬い奴だにゃ。弓より火で矢を放つがいいにゃ」
ヒルダ:「そもそもなんで森にいるのよ……」生息地:海、海岸、河川、沼よ!?
GM:ははは、なんででしょうなあ
この瞬間、GMとバルドーがかなり一体化しています。
さて、とはいえ敵は1体で、魔法を使ったりもしないため、戦闘はダイジェストでお送りします
ユスティーツェ:「ふんっ」合算ダメージ37点
GM:ぶっ!?上からぶち抜いてきた!?ええい最後の抵抗。ヒルダに攻撃する!
ヒルダ:(コロコロ……)ヒラリ
GM:はい。じゃあユスティーツェ、殺してくれ……
ユスティーツェ:(コロコロ……)41点
GM:無理
ユスティーツェの火力を舐めていました。その後の剥ぎ取りは最も価値の高い素材でしたが、コスパ良く粗製赤Sランクカードに出来るためミミィに渡します。
バルドー:「見事見事。流石は“絶射”殿、魔法も堪能であらせられる」
リファー:「私の腕では子供騙しのようなものですが、弓は絶対ではありませんので」
バルドー:「違いありませんな。さて、では第二の試練の用意をして参ります」
リファー:やっぱり用意してるのコイツじゃないですか
ヒルダ:正直信用ならないわね
ユスティーツェ:殺しにかかっていけるかどうかだが……
流石に露骨過ぎたため、PL達が物騒な相談を開始します。まあこれは仕方ないなとGMも口を挟みません。
ヒルダ:ミミィが狙われたりしたら流石に危ないし仕方なく試練を受けてやるとしますか……ただし、隙を見せるなら……
GM:じゃあバルドーはおもむろに森の奥にあった怪しい檻から、動物達を解き放ちます
バルドー:「ま、獣狩りですわな。手負いの獣には用心なされよ」
ヒルダ:「……コレ、ホントに常備されてる試練なの?」
ユスティーツェ:やはり唐竹割りしかないのでは?
ミミィ:「確かに、弓と言えば狩りなのはそうだけどにゃ……」
GM:ハハハ。というわけで戦闘だぞ、敵は2種類
魔物知識の結果、無事に正体が判明。
GM:サンダーバードとタイガーですね
ヒルダ:サンダーバード捕らえる檻って何よ!?
ミミィ:みんな大好きサンダーバードじゃん
サンダーバード、2.0時代はレベル詐欺エネミーとして名を馳せましたが、2.5で弱体化しましたし、現状のPC達のレベルからすれば格下です。続いて先制判定
ユスティーツェ:(コロコロ……)ラッキー50点
ユスティーツェ1人が失敗しても、変転を使えるリーゼロッテとそもそもの固定値の高いヒルダがいるため、そうそう先制を取り逃すことはありません。PC達側先攻で戦闘が開始されます。
リファー:狩りなら任せなさい。ポイズンスプレッド。
GM:狩りに毒使うなよ。食うの大変になるだろ
リファー:(コロコロ……)(6ゾロ)
GM:なんなんだ大賢者ホント
ポイズンスプレッドはドルイドの範囲攻撃魔法です。これによって全体にそこそこのダメージが入り、1ラウンドキルも視野に入る程度に削れます
ヒルダ:ユスティーツェは回避目標値15当てられるかしら?当てられるならタイガーを殴るけれど
ミミィ:とりあえず占瞳で命中上げるにゃ。(コロコロ……)今日はツイてる。前衛2人とも+2にゃ
ユスティーツェ:多分いける(コロコロ……)達成値20
GM:ピンゾロチェックだよその固定値なら。ダメージどうぞ
ユスティーツェ:(コロコロ……コロコロ……)1回転して41点
GM:うわっ
ヒルダ:真っ二つね……
ユスティーツェ:一刀両断だな……
ミミィ:「なんだか今日はみんな調子良さげで逆に不安になってきたにゃ」
その後も出目の調子が良く、ヒルダの攻撃も1回転するなどしてタイガーも瀕死。その後も見せ場無く、2ラウンドで決着がつきます。戦闘後の処理を終え、バルドーが話しかけてきます。
バルドー:「はて?雷を出す幻獣がおった?ただの鳥に見えましたが、歳を取ると目が悪くなっていけませんなぁ」
ヒルダ:こいつ~!!
ミミィ:「白々しいのも峠を越して晴れてくるくらいにゃ」
ユスティーツェ:「…………」
リーゼロッテ:「あっはは……弓を撃つのは辞めた方がいいのでは……?」精一杯の苦言
ヒルダ:「――――――それで?試しとやらはどうなのかしらね?」
バルドー:「そうですな、そろそろ最後の試練と行きましょうか。構えられよ」急に雰囲気が変わり、弓を手に持つ
リファー:「(弓を手に持つ)」
ヒルダ:「……やっぱりね?」
ミミィ:「一騎討かにゃ?」
バルドー:「いえいえ、まとめてかかってきてくださいな――――――神誑奇弓の担い手バルドー、いざ尋常にお相手仕る」
GM:というわけで、バルドーとの戦闘です
魔物知識判定の結果はいまいちでしたが、分類は人族のため知名度は抜かれます
GM:モンストラスロア213Pの新鋭の狙撃手の諸々の数値を3上げてあり、かつ運命変転を削除してます。で、基本使いませんが、妖精魔法と森羅魔法を5レベルで習得してます。魔力は7。受益者のシンボルは持ってる
ミミィ:把握
GM:で、あとは1つのオリジナル魔法を持ってます。
この魔法と、彼が持っている魔剣(魔弓)については、最後に詳細なデータを掲載します。
彼が持つ魔弓の名はギルファギニング。魔法の名前はミスルトウ・トリック。あらゆる攻撃障害を無視して攻撃が可能になる魔法ですが、基本的に敵が使って意味のある魔法ではありません。
GM:一応元ネタを解説すると、北欧神話でロキが無敵の光神バルドルに唯一の弱点である
ヒルダ:ロキはさあ……
そんな解説も挟みつつ、戦闘開始です。先制も高い敵では無いため危なげ無く奪取。
しかし彼我距離が20mのため、ユスティーツェが通常移動で1ラウンド以内に接近するのは不可能です(もう1レベルあれば森羅魔法のラタイトランナーがあったのですが……)
リーゼロッテ:モラル弾きつつ鼓咆は怒濤の攻陣Ⅱ:烈火
前回手に入れた歌姫の槍に戦旗槍加工というものを施し、攻撃系に限りリーゼロッテは2ランクから使うことが出来るようになっています。
ミミィ:導くにゃ(コロコロ……)2人に命中+2。ヴォーパルウェポンをヒルダに
リファー:弓撃ちますか。モラル込みで念動の矢(コロコロ……)出目3で達成値17
GM:(コロコロ……)こっち出目6だけど当たった
リファー:(コロコロ……)ダメージは10点。(素に戻って)弓へったくそか?
ヒルダ:筋力の問題だから……
ミミィ:エルフの宿命
エルフは器用度が高くなるため攻撃を命中させるのは問題無いのですが、ダメージ計算が筋力基準の弓では大きなダメージを出せません。イメージに反してマギテックシューターならばこの弱点を克服出来たりするのですが……。
閑話休題。
バルドー:「ぐっ、流石に避け切れんか。流石は“絶射”よ……」
ヒルダ:じゃあ一応弓警戒で素手の状態で18m前進します。狙撃するならしてみなさい!(怖い)
GM:(笑)
ユスティーツェ:同じく14m前進
GM:鷹の目は無いからヒルダさんが遮蔽になってヒルダさんしか狙えないのか。じゃあ狙撃準備します
狙撃の使用には1回主動作を消費しなければならないため、これでバルドーの手番は終了です。
リーゼロッテ:じゃあ鼓咆を更新して……あっこれバフのために手番貰っちゃったのでタイミング良くモラルを止めることが出来ないですね。ペットに演奏移譲するのは一旦辞めておきます。
初手に動きたいバッファーの役割と、タイミング良く呪歌を歌ったり歌わなかったりしなければならないバードの役割は、中々折り合いが難しく、最大限効果を発揮させることが出来ませんでした。
ヒルダ:まあ辞めておいていいと思うわよ
リーゼロッテ:その+1で当たったら申し訳なさ過ぎますからね
ヒルダ:じゃあ行くわね
ヒルダ:「―――――――ちょっと、試し方があからさま過ぎたんじゃないかしら?」恩寵起動
バルドー:「何のことやらさっぱりですな」
ヒルダ:イージーグリップに持ち替えつつ投げる!(コロコロ……)達成値21
GM:こっちも命中高いな!(コロコロ……)ダメ
そこそこのダメージが入り、転倒。お膳立ては済みました。
ユスティーツェ:では魔力撃(コロコロ……)達成値22
GM:もう絶対無理。(コロコロ……)うん6ゾロじゃない
ユスティーツェ:ダメージは35点
GM:痛い痛い
ミミィ:手番余ったからヴォーパルウェポンを前衛2人にかけておくにゃ
占瞳は10秒保つバフのため、ミミィの手番を遅らせることで実質2ラウンド恩恵を受けることが出来るのですが、このように2ラウンド目は主動作が余ります。
GM:1人だけ違うゲームやってるな……
ミミィ:リソースを管理するゲームにゃ
GM:じゃあ大賢者か。
リファー:はい。念動の矢(コロコロ……)出目10、達成値24
GM:(コロコロ……)(出目3)なんだお前!?
ミミィ:やっぱり祝福されてるにゃ
GM:では、手番貰います。ヒルダさんに狙撃(コロコロ……)(出目3)(達成値14)あっこれ何も良い所なく終わるな?
当然ヒルダは難なく回避。正直状況が完全に袋叩きです。
ユスティーツェ:では真の銀の剣起動。
GM:(コロコロ……)うん当たった
ユスティーツェ:ダメージ34点
GM:親に向かってなんだその打撃点固定値は。いやユスティーツェの親は死んでる
ユスティーツェ:笑えないぞGM
GM:まあ倒れました
バルドー:「ぐぅっ、流石に舐めてかかりすぎましたかな……」
ヒルダ:「本当にね?」
単体のボスは、余程強力でない限りはPC側の人数に押されて敗北します。時間が限られているためあまり戦闘を長引かせたくないのと、ボスっぽさが出るため良くやるのですが、中々緊迫しつつちゃんと勝てる戦闘バランスにするのは難しいものです。
バルドー:「“絶射”殿、あなたにはこの弓を差し上げましょう。必ずや満足出来るものかと」バルドーが持っていた弓を手渡されます
リファー:「……この弓を?」
バルドー:「ええ、私に弓はもう必要ありませんから」
リファー:「それは一体……」
バルドー:「ふふ、さて、どういうことでしょうなあ」
GM:その言葉を最後に、周囲の風景が唐突に書き換わります。いつのまにか森の入り口に立っていますね。大賢者の手には先程の弓がありますが
リファー:「……」
ミミィ:「んにゃっ?」
GM:もしかすれば、今までの光景は魔弓ギルファギニングが作りだしていた魔剣の迷宮だったのかもしれません。優れた武器は、遣い手を選ぶとも言われますから
ヒルダ:「……全く。傍迷惑なものね?使い手を選ぶ武器という連中はね?」
リーゼロッテ:「魔剣の迷宮だったのでしょうか……驚きました」
ミミィ:「なんとも胡散臭い迷宮だったにゃ……」
ユスティーツェ:「……化かされたか」
ヒルダ:「まだまだ修練が必要ねぇ……」
ミミィ:「なんとも性格の悪い弓だにゃ、射られないように気を付けるんだにゃ」
GM:迷宮内の色々もロキのエピソードを元にしてて、トールと足の速さとか酒の強さとかネコ持ち上げ勝負とかやったやつなんだけど
ヒルダ:ネコと騙しておいてヨルムンガンド(世界を囲う蛇)持ち上げさせたやつね?
GM:そうそう
ユスティーツェ:(ボソッと)やっぱり昔からネコは伸びるんだな……
一同:(爆笑!!)
GM:そ、その発想は無かった(笑)
ミミィ:え、まさかナオの正体は!?
一同:(笑)
GM:今明かされる衝撃の真実。ナオはヨルムンガンドだった(笑)
GM:さて、そんな感じで狐につままれたような状態ですが帰ることになります
ミミィ:にゃい
GM:途中途中で倒した獣とかの討伐部位とか粗製カードを見せればギルドから報酬も支払われますね
リファー:よしよし
ミミィ:「今回はこんな連中を狩ってきたのにゃ」迷宮?なんです、それ
一同:(笑)
GM:というわけで今回はここまで。お疲れ様でしたー
一同:お疲れ様でしたー
色々計算した結果経験点は4490点になったのですが、キリよく4500にしてしまいました。報酬は1人5340ガメル。名誉点は少し期待値を下回り24点。
リファーとヒルダは魔剣を手に入れたため、早めに武器習熟を取る方向に成長していきます。リーゼロッテはバード向けの戦闘特技を取っていくのですが、正直終盤になるとバード技能はほとんど使えていないのが悲しいところ。ミミィはひたすらにB技能を取っていき、レベルを周囲に合わせるため3~4つの技能が同じレベルになる、という状況にもなっていきます。ではまた次回。
***
魔剣データ
ギルファギニング
知名度:20 形状:
カテゴリ:ボウ:S 概要:寄生木の精と土の妖精が宿る弓。矢が尽きず、特殊な魔法を扱えるようになる。
用法:2H 必筋:10 威力:25 C値:10 命中+2 追加ダメージ+2
効果
○寄生木の弓
森羅魔法の発動体として扱えます。
○尽きざるもの
この弓は矢を自動で精製することが出来ます。弦に手を添えることで寄生木で出来た矢が発生するため、矢筒も必要ありません。矢自体は通常の矢と同じように扱います。(特殊な効果を持った矢を使いたい場合には矢筒から出さなければなりません)
○ギュルヴィたぶらかし
この武器を所持しているキャラクターは、以下の魔法を習得します。(所持しているだけで構いません。装備している必要はありません)
レベル5 >>【ミスルトウ・トリック】 消費MP:8
対象:1体 射程/形状:2(30m)/起点指定 時間:10秒(1ラウンド) 抵抗:半減
概要:“無敵”の概念を打ち破る一撃を放てる魔法
効果:魔弓ギルファギニングに宿る寄生木の精と土の妖精が、術者に無敵の概念を打ち破る一撃を放たせます。
対象が効果時間中に近接、遠隔攻撃を行うとき、その相手が「○攻撃障害」または「○魔法障害」のの能力を持っている場合、その耐性を無視して近接、遠隔攻撃が行えます。(「○飛行」「○飛翔」や、その他の回避力を上げる効果は無視出来ません、あくまで「○攻撃障害」「○魔法障害」のみです)
この魔法を使うには妖精魔法と森羅魔法を同時に5レベル以上習得していなければならず、妖精との契約で土属性を契約していなければなりません。
この魔法は、シンボリック・ロアです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
由来・逸話
かつて無敵と言われた神をその寄生木の矢で射殺したとも言われる魔弓です。また、自身の能力で無限に矢を精製出来ることから“尽きざるもの”の異名を持ちます。
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