第2話 『総長襲撃』

GM:「さて、そろそろやっていきましょう」全員集合したので雑談を止めつつ


ヒルダ:はーい


GM:真銀物語 第二話 「総長襲撃」


普段セッション中に成長報告などを行わず(それぞれがそれぞれのキャラクターシートを閲覧して事前に知るようにしているため)、元々リプレイ化の予定は無かったため、当時のPC達の詳細データが残っておらず、具体的なデータを紹介出来ません。ご了承ください。


GM:出発を翌日に控えた夜、傭兵団の拠点では、リーゼロッテの奏でる竪琴の音が鳴り響いています


GM:落ち着いた旋律とは裏腹にノリノリで躍ってる傭兵もいますが。皆は何してるかな?


ヒルダ:どうも、ノリノリでしとやかに踊ってる傭兵ですわ。踊り子5レベルの力を見よ


ヒルダは一般技能(エピックトレジャリーの選択ルール。冒険者としてではない様々な技能がある)で踊り子ダンサーを5レベル習得しています。


ユスティーツェ:真顔で剣を研いでいる


ミミィ:怪しい占い店を臨時開店したけど誰も来ないのでお昼寝でもしてようかにゃ


リファー:黙って弓の調整でもしてるんじゃないかな


GM:前回一度も使わなかった弓を


ヒルダ:弓置いてけ定期


今はこんなことを言っていますが、後半になってくるとリファーの弓にはかなり助けられることになります。


リファー:備えあって憂いなしよ


リーゼロッテ:ではリーゼロッテは演奏を終えるとお兄様のとこに行きますね


リーゼロッテ:「お兄様、お父様の剣のことなのですが」


ユスティーツェ:「……ん、ああ、これか」


リーゼロッテ:「はい。お兄様ならわかっていらっしゃると思いますが、その剣には、如何なる強敵にも一矢報いるだけの力があります。何より、我が国の国宝、誇りです。今は扱えずとも、手入れは欠かさず、身につけておくのを忘れないでくださいね」


GM:ちょっとこれはGMからの念押しでもある


ユスティーツェ:「ああ、わかっている……何より、形見だ」


リーゼロッテ:「はい。どんな時でも、騎士の誇りをお忘れなきよう」


ヒルダ:「……誉れも高き真銀王の剣。吟遊詩人の歌にもなっていたわね?」


リーゼロッテ:「はい。私もよく歌っていました」


ミミィ:「大事そーに持ってるのは知ってたけど、そんなによく斬れるのかにゃ?」


リファー:「実際に見ればわかる、とでも説明するのが一番手っ取り早いほどには(斬れる)」


ヒルダ:具体的に言うと今のユスティーツェの武器と威力同じで更に滅茶苦茶バフが載ってる(この当時のユスティーツェの武器はツーハンドソード※真銀王の剣と同じで威力30)


リーゼロッテ:「建国の王、つまり私達の祖父によって迷宮より見出され、竜より賜ったと言われていますし、私達も父が振るう所を何度か見ていて、その話に偽りは無いと思いましたよ」


ヒルダ:「ザっと見ただけでもイグニタイト加工に、妖精の言語……それに?なんだか物々しい強化まで乗ってるみたいね?」


ヒルダ:今でも実は一日一回無理矢理持って当てられるのよね


とはいえ、真銀王の剣は魔法の武器+2と、自動命中の能力以外は公式のデータに沿った武器ではあります(魔法の武器を+2に加工するのも特殊な環境下のみですが2.0のデータで可能です)。


ムルダファ:「誉れ高き騎士の剣、ね。ガキの頃に憧れたこともあったか」


ヒルダ・トムソン:「あらあら、団長さんも男の子ね?」


ムルダファ:「ま、今こうして傭兵なんてやってんのもその延長みたいなもんだしな。坊主、嬢ちゃんの言うとおりだ。騎士としての戦い方を忘れんじゃねえぞ。隙を突く、命が惜しけりゃ逃げる、金のために戦うなんてのは、俺達傭兵か冒険者だけで十分ってなもんだ」


こうは言っていますが、SW2.5において冒険者はある程度身分を保証され、また詩歌や英雄譚の材料にもなるでしょうから、手段を選ばない冒険者、というのはいささか古い印象でしょうか。


ユスティーツェ:「─────ああ、肝に銘じておこう」


ミミィ:「肩肘張らないくらいに、にゃー」


ユスティーツェ:「(……命など、惜しくはないさ)」


ムルダファ:「さて、明日は早いぞ、お前等も早く寝ちまいな」


リーゼロッテ:「はい。お兄様、寝床へ行きましょうか」


ユスティーツェ:「いや、もう少し整備をしていく。……先に寝ていろ」


リーゼロッテ:「そういうことなら、お付き合いします」


リーゼロッテ:ほっとくと寝なさそうですから


ユスティーツェ:「む、付き合う必要は……いや、わかった」なんとなく心配してるのを察して


GM:さて、そんな感じで出発前夜の夜は更けていきます


ここで断っておくのですが、私達のプレイグループでは剣の恩寵ルール(キャラクタービルディングブックでの選択ルール。判定の前や後に宣言することで、自身や他者の達成値を上げることが出来ます)を採用しています。本来は冒険への意気込みなどを宣言することで付与されるものではありますが、私達はこうしてシナリオ開始時や途中にロールプレイを挟むことによって、暗黙の了解としてこれを使用しています。今後もそのつもりで読んでいただければ幸いです。


GM:翌日。準備を整えた君たちと傭兵団は、クレイモルへ向けて出発します。馬で行けば、5日ほどの道のりになるはずです


ヒルダ:いくわよー


ムルダファ:「ようしおめえら、俺達はこれからクレイモルに向かう。王子様と王女様を守りながら世界を渡り歩くなんぞ、俺達傭兵からしたら夢みてえな話だ、気ィ抜くんじゃねえぞ!」


モブ傭兵:「おー!」


ヒルダ:「はいはい、了解よ?」


ミミィ:「あのガキンチョがにゃー。よく尻尾を弄られたもの………安眠妨害は重罪だけど時効にしてやるにゃ」


リーゼロッテ:「クレイモルもアイロング王子も無事だと良いのですが……」


ユスティーツェ:「…………」


リファー:「道のりは長い。あまり気負わぬよう」


リファー:ランダムで喋る出発ボイスの類


一同:(笑)


私達はこうやって、TRPGをやっている最中にデジタルゲーム的な発言をすることがよくあります。アナログゲームとデジタルゲームが混在する今の世だからこそ成立するジョークと言えるでしょう。


GM:一日目は、特に何事も無く、怖いくらい静かに進んでいきます。今回特にランダムイベントとかはありません


GM:で、二日目。一日目と同様静かに進んでいたのですが……異常感知判定をどうぞ


全員:(コロコロ……)


この判定はヒルダと平目のナオの出目が良く成功します。


GM:ではナオとヒルダは野営の跡を見つけます。ただ、邪王の率いる蛮族が跳梁している昨今の状況的に、森の近くで野営してるのはちょっと無警戒に過ぎないか?と違和感を覚えますね。


GM:さて、近づいて調べるもよし無視するも良し


ヒルダ:「……誰の物なのかしらね?」


ミミィ:「知らない誰かか、或いは————――」


ヒルダ:調べるかぁ


GM:OK、調べるなら探索判定をどうぞ


この判定も出目が良く、ヒルダ、ミミィ、平目のユスティーツェが成功。


GM:ヒルダとお兄様とナオは、食べ残しを見つけます。更にその三人で異常感知どうぞ


リファー:大賢者、痛恨の全スルー


GM:エルフだから知力はあるけど、大賢者には技能がないからね……


まだキャンペーンも序盤なため、技能が無くても成功する目はありますが、当然かなり低い確率になります。

続くダイスロールは、ユスティーツェとヒルダが成功。食べ残しが人骨であることに気が付きます。


ヒルダ:「……あらあら。コレは困ったわね?」


ミミィ:「なにかあったにゃ?」


ヒルダ:「えぇ。どうやら良くないお客さんのようね?」


GM:ま、蛮族の野営の跡ですね


ユスティーツェ:「…………」殺意ゲージ増加中


リーゼロッテ:「何を、見つけたのですか?」


リファー:「…………」スッと前に立つ


リーゼロッテ:「大賢者様?」リファーが気を遣って隠してくれています


ヒルダ:「蛮族の痕跡ね?痕の遺り方からしてまだ近くに居る筈だし、警戒して行きましょうね?」


ミミィ:「まぁ、どこのモノかまでは知れないけどにゃ」


ユスティーツェ:「塵どもが……」


GM:あ、危険感知どうぞ


ヒルダ:(コロコロ……)や っ た ぜ(6ゾロ)


ミミィ:うわっ


GM:うわあ!?


別に6ゾロを振られても問題無い判定でしたが、いつだって6ゾロはGMの心臓には悪いものです。


リファー:大賢者、危機管理能力が皆無(平目で出目4)


リファーの出目には逆に安心さえ覚えます。


GM:では、既に囲まれていることに気付くことが出来ました。どうやら罠だったようです


ヒルダ:「――――――ツッ!!」


???:「ふむ、飛んで火に入る、とはこういうことを言うのか」


ミミィ:「……さしずめ、ナオたちが火かにゃ?」


???:「ほざくなよ、虫」


ヒルダ:「あらあら、団体様のお越しね?」


ミミィ:「ナハハ、そっくり返すにゃアリんこ」


リファー:「……何者か。名乗りたまえ」


魔将総長サーガ:「我が名は魔将総長サーガ。邪王様の命により、貴様等の命を貰い受ける」


ムルダファ:「ッ!逃げろお前等ァ!」サーガの前に立ちはだかる


ヒルダ:「アレの相手は流石に無理ね……逃げるわよ!!」


GM:とはいっても、囲まれてるので戦闘です


魔物知識判定では、サーガを含め全ての敵のデータを抜けました。ボルグと剣のかけらの入ったレッサーオーガです。


GM:サーガはデータ的にはドレイクバロン(9レベル)です


ヒルダ:HAHAHA(乾いた笑い)……まぁ幹部、そうもなるでしょうね


当然、初期作成に毛が生えた程度のPCでは勝ち目がありません。GMとしても、真正面からサーガに勝てるとは想定していませんでした。いわゆる、「負けイベント」です。TRPGにおいてこういったことをするのはリスキーではありますが、お話の流れとしては面白いと思ったためやってみました。


ヒルダ:とりあえずボルグをサクッとカタしましょ……あとはレジスタンスくださいの舞


レッサーオーガは真語魔法を操る敵です。剣のかけらによってMPも増加しているため、中々侮れません。


GM:レッサーオーガー10m-ボルグ-5m-PCたち-20m-サーガ、ムルダファという配置です(上級戦闘です)


ミミィ:5mか……


GM:それと、この戦闘では通常とは違う勝利条件があるので開示しておきます


GM:勝利条件:(剣)レッサーオーガを倒し、魔将総長サーガから50m以上離れる


GM:特殊勝利条件:魔将総長サーガに「真銀王の剣」による攻撃を命中させる


ヒルダ:特殊勝利条件って言われると起こしたい!!


ミミィ:(笑)


ゲーマー心をくすぐろうと考えた甲斐がありました(笑)


ヒルダ:これお兄様真っ直ぐ行かないと間に合わないわね


この当時ユスティーツェの移動力(敏捷度)は20を越えておらず、サーガの元に1ラウンドで辿り着き、真銀王の剣の能力を使って攻撃を当てることは出来ませんでした。サーガを抑えているムルダファのデータは腕利きの傭兵(5レベル)のものであり、2ラウンドかかってしまうと中々ギリギリです。

何はともあれ先制判定。サーガの先制値は含めないため、これはヒルダが出目10を出して奪取。


ユスティーツェ:ユスティーツェ的にはこれサーガの方に行くよなぁ……


ヒルダ:まぁそれならそれで構いませんよ。行ってきなさいお兄様。ボルグはこっちで押さえておきますから


概ね特殊勝利条件を狙うという方向性で定まり、達成するために全員が動き出します。


リーゼロッテ:じゃあ初手フィールド・プロテクション貼りましょう


ヒルダ:詠唱してるせいでお兄様を止められなかったって解釈出来るしね


行使には無事成功。続いて怒濤の攻陣Ⅰを起動しますが、ヒルダは回避の低下を防ぐためこれを拒否。


ヒルダ:流石にこの局面で回避減らすのはねぇ……


ミミィはヒルダの命中を上げるための占瞳を行使。出目が良く、+2の補正を得ます。本来1ラウンドしか保たない効果ですが、手番の順番を調整すれば、実質的に2ラウンドの効果時間を持っているかのように振る舞うことが出来ます。ただ、良い効果を得たために結構な代償を払うハメになっていましたが……。


ヒルダ:大賢者ー、一匹焼いて頂戴。残りは囮蹴り連打で落とすわ


ヒルダの指示を受けリファーはファイアボルトを行使。出目が悪く抵抗されてしまいますが、ダメージは通ります。


ヒルダ:では接近。何も自己強化が無い……


この時は経験点も足りず、エンハンサーも取得出来ていません。囮攻撃ははずれ、通常の蹴りはしっかりと当たってボルグのHPを削っていきます。


ユスティーツェ:「────口を開くな、塵が。殺す」後ろに行きます


ヒルダ:「くッ……!!ってちょっと!?」


リーゼロッテ:「お兄様!?今は撤退を!」


後方に走って行くユスティーツェを見送りつつ、手番がムルダファに移ります。ここではなんと出目11を出したムルダファの攻撃がサーガに命中。微かですがダメージを与えます。


魔将総長サーガ:「むっ……!」


ヒルダ:レベル差的にこれは大きいわね


ボルグ達に手番が回りますが、これはヒルダが華麗に回避。軽装のグラップラーらしい戦闘風景となります。GMの頼みの綱のレッサーオーガの魔法も抵抗され、微々たるダメージを与えるばかり。


ヒルダ:「そんなんじゃお姉さん当たってあげられないわね……!!」


GM:サーガはマルアクドレインタッチをムルダファに


ドレインタッチがクリティカルし、20点のダメージをムルダファに与え、サーガのHPが全快。物理攻撃も命中し、ムルダファの残りHPが6割程度にまで削られます。今後のシナリオ展開的にムルダファのHPは重要であり、GMとしても緊張の一瞬でした。


ムルダファ:「ぐぅぅっ!?」


ヒルダ:「団長さん!?」


ミミィ:「……これは急がないとかにゃ」


魔将総長サーガ:「傭兵だと言うなら、命惜しさに逃げたらどうだ。このままでは死ぬぞ」


ムルダファ:「バカ野郎!確かに俺は傭兵だ。命が惜しけりゃ逃げるし、卑怯な手も使う!だけどな、依頼主を、友人の子供をほっぽって逃げる“男”が、どこにいるってんだ!」


ヒルダ:団長……!!


ムルダファ:「坊主!来るんじゃねえ!逃げろ!逃げてお前の目的を果たせ!お前にはまだ、帰る場所と大切な人がいるだろうが!」


GM:さて、手番を返します


運命の2ラウンド表。まずはリファーが魔法をボルグに打ち込みます。が、出目が悪く、達成値が2つ足りずに抵抗……ですが、ここで剣の恩寵ルールの出番です。


リーゼロッテ:「大賢者様!活路を開いてください!」


これにより達成値が+2され、見事抵抗突破!


リファー:「御意。さて、退路は切り開いておくとしますかね……!」


リファー:(コロコロ……)(一回転。の後ピンゾロ)


リファー:(素に戻って)おめえさぁ!反応に困る!


一同:(笑)


ヒルダ:大賢者……


リファー:しっかり仕事はしているが反応に困る


リーゼロッテ:気を取り直して2m前進しつつレジスタンスを弾きます


ヒルダ:ありがたや……


その後ミミィが再び占瞳を使用。ヒルダが殴り掛かります。囮攻撃の方は命中するのですが、二発目の達成値が足りず。


ミミィ:「もうひと捻りにゃヒルダちゃん!」


ヒルダ:「ッ……了解!!」


今度はミミィが剣の恩寵を使用し命中させます。しかし宣言特技も乗っていない打撃のダメージは奮わず。


ヒルダ:エンハンサー三種の神器(キャッツアイ、マッスルベアー、ガゼルフット)くらいは取るか……


さて、戦場は彼女達の後方に移り、ユスティーツェの手番。


ユスティーツェ:「――――――いい気分で思い上がるな、口を開くなと言っただろうが、塵が……!!」真の銀の剣発動


必殺技の初お披露目!現時点では実質追加ダメージ+5に加え攻撃が必中する、という効果ですが、しかし真の銀の剣には一つ落とし穴があります。それは受動側有利であるSW2.5の判定方法の関係上、相手も6ゾロを振った場合回避されてしまうこと。ドキドキしながらGMもダイスを振ります。


GM(コロコロ……)出目6!当たった!


レベル2のPCの攻撃が、レベル9の敵に命中する、という異様な状況。魔力撃まで宣言されたユスティーツェの攻撃は、掠り傷程度ですが確かにサーガのHPに届きます。


魔将総長サーガ:「何ッ……!?ッチ、これが真銀王の剣の力か……俺は一度撤退する。片付けておけ!」


ミミィ:「勝手な虫だったにゃ」


ヒルダ:知名度5が抜けなかったのかしら……


GM:いやまあゲーム的な都合は別よ今回は(笑)


まぁ実際、セージ技能がありそうなキャラクターではありませんし、平目で出目4を振ったと解釈出来なくもありません。


GM:さて、この段階で、隠し勝利条件:ムルダファのHPが半分(端数切り上げ)以上ある状態の時に魔将総長サーガに「真銀王の剣」による攻撃を命中させる。を達成しました


ヒルダ:やった!生存ルート!


正直この隠し条件の達成は難しいかと思っていたのですが、見事にやってくれました。

さあ、あとは消化試合。かと思いきや


リファー:あっ(行使判定出目6)……今日出目低いですね!


ミミィ:「(魔法を使う感覚を)思い出したり忘れたり忙しい奴にゃ……」


リファー:これは小枝(コロコロ……)(威力表ピンゾロ)あっ


一同:(笑)


ヒルダ:そういうこと言うからよ……


ユスティーツェ:これは線香


ヒルダ:煙しか出ない


ミミィ:「やっぱり耄碌してるにゃ」


リファー:プスン……(火が燻る音)


リーゼロッテ:「大賢者様……?」疑いの目


リファー:「(次からは弓撃とう……)」


大賢者いじりが留まるところを知りません。PLさんもノリノリなのでしばらく盛り上がります。

続いて後方。ムルダファが戦線に加わります。5レベルですから、難なく移動しボルグを粉砕します。


ムルダファ:「助かったぜ坊主、さて、片付けちまうか!」


その後も残ったレッサーオーガに良い所はなく、ヒルダに転がされたところをムルダファがトドメを刺し勝利します。


ムルダファ:「そこを退け!」25ダメージ


リファー:マジですかこの人


GM:えっ死んだ


ミミィ:お前が決めるんかーい!


ヒルダ:まあレベル高いから……


ユスティーツェ:まあ一番強いからな……


救出したご褒美的に参戦させたのですが、結果的にPCの活躍を奪う形に。反省。

剥ぎ取りは大体期待値が出てそこそこの額に。


ムルダファ:「なんとか、なったな」


ミミィ:「流石に疲れたにゃ」MP、残り4!


ヒルダ:「はぁ……もう!!お姉さん言ったでしょ!?今の貴方達にはまだ賭ける物が無いんだって!!」お兄様!!


ムルダファ:「今回ばかりは死んだと思ったが、助けられた。やっぱりその剣は……いや、お前は凄いヤツだ、ユスティーツェ」


ユスティーツェ:「…………礼には及ばん」


リーゼロッテ:「良かった……良かったです、誰も死なずに済んで……」泣き崩れる


ヒルダ:「……もう……」リーゼロッテの背中をなでながら


リファー:「結果良ければ、とはいうものの……まあ、今回は不問にするのが吉でしょう」


ユスティーツェ:「―――――足りん、あれの喉元に至るには何もかもが……」


ムルダファ:「さてと、修羅場をくぐり抜けて気が緩むのは仕方ねえが、まだ目的地は先だ。また襲撃を受ける前に急ぐぞ」


ヒルダ:「……了解」


ミミィ:「ゆっくりしてたらまた追手だろうからにゃ」


リーゼロッテ:「はい……お兄様、今回は仕方なかったのかもしれませんが、もうあんな無茶はしないでください。お兄様にまで死なれてしまったら、リーゼロッテはどうすればいいのですか」


ユスティーツェ:「……心配するな、俺は死なん……死ぬわけにはいかない」


ミミィ:「……」


リーゼロッテ:「意思だけでは、どうにもならないこともあるのです。意地の張りどころを間違えないでくださいね」


GM:さて、というわけで君たちは引き続きクレイモルへの旅を続けます。以上で今回のシナリオは終了です、お疲れ様でした~


一同:お疲れ様でしたー


今回の経験点は隠し勝利条件を満たしたことによって500点のボーナスを追加し2560点。報酬金は1256ガメル。この後の成長で、概ね全員が3レベルになり、戦闘特技の追加。魔法技能やその他技能を取るなどして、少しずつ戦闘が忙しく、面白くなっていきます。乞うご期待。

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