シナリオサイコロ判定イベント項

シナリオ:出目2クランク発見

※ここでは重要エンディング分岐点になるイベントとなっております。同伴者の有無で状況が変わります。

PLのロールプレイ内容にも注意しましょう。


○イベント

 君達は砂嵐が舞う荒野の中、人影を見つける。砂嵐がやむとカウボーイ姿の男と、大きなネコ科の動物の歩き姿が見えた。<知名度判定:目標値12>で動物はグレイリンクスであることが分かる。

 そして、男は最初に写真で見たクランクであることが分かる。初見の場合男に話しかけるなら、クランクは応対する。


「ん? こんな所に人が? 君達は遭難者か? 怪我は無いか?」


 自分の身を明かさなければ、彼は心配した素振りを見せる。

 そのまま、身を明かさないでいると、ここは奈落の中で危ないから何処か安全な所へ避難しろと言い、人数分のポーションを渡され「たっしゃでな!」と歩いて行ってしまう。

 何故ここにいるのか尋ねると

 クランクの名を呼ぶなら彼は気づく。


「俺の名前を知っていると言うことは……お前達は追っ手ということか!」


 クランクとグレイリンクスは構え臨戦態勢に入る。

 白いマギスフィアについて尋ねると、


「やっぱりコイツが狙いか。君達も仕事で来ているんだろうけど、コイツは渡せねぇんだよ」


 と、戦闘に入ることとなる。

 白いマギスフィアの詳しい情報は、今の彼の口からは話さない。


『戦闘』先制点11 合計経験点80点

・グレイリンクス(名前:グレ)×1

・魔動機技師クランク 人間の

知能:人間並み 知覚:五感、知名度8/弱点無し、移動10、生命力12、精神力12

 HP25 MP30 防護点4 命中13 回避9 打撃点2d+5

【特殊能力】

・「魔動機術」魔動機術レベル5までの魔法を使える。

・「ガン」射程20mの射撃攻撃を行える。打撃点を魔法ダメージとして撃ち込める。MP5消費する。

・「ターゲッティング」乱戦に対して誤射しない。

・「運命変転」1に一回だけ2dの出目を反転できる。

 戦利品(自動:2000G)


 クランクのHPが0以下となり生命力判定を行う段階になった時、倒れなが白いマギスフィアを取り出す。


「しくじったか……仕方ねぇが使うしかない」


 彼は最後の力を振り絞りマギスフィアに付属されているスイッチ押す。その途端、辺りは白く光君達は意識を失う。

 この場でクランクにトドメをさすことを宣言しないとボタンを押すことを阻止できません。

 トドメをさした場合、クランクは「すまねぇな……リト……」と力尽きます。

 彼の亡骸、白いマギスフィア、戦利品を手に入れることが出来ます。


※サンリアが同伴している場合、突然彼女が今までないほど俊敏に走りだしクランクが持つホワイトスフィアを奪い取ろうとするが寸前でボタンが押されてしまう。

 押される寸前にクランクが「スカウトギルドの犬か……クソッたれ!」と言っているのが聞こえる。


 このシナリオをクリア時経験点1000点獲得し「シナリオ目次」へ↓

https://kakuyomu.jp/works/16816452218941002533/episodes/16816452219016703891


 



○分岐項目

①2週目以降に

 クランクは君達のことを覚えており、「なんだまたか」とため息を漏らす。

 そこで冒険者が自分達もループしたことを伝えるとクランクは驚く。


「なんだって!? そんなはずはない。スイッチを押した俺以外覚えている訳が……」


 驚いた様子でいるクランク。

 彼に詳しく訪ねると、少し悩んだ後白いマギスフィアの仕様について話している。


「俺を覚えているということは、時間が巻き戻ったのを知っているんだな?」


 冒険者の反応を見てクランクは白いマギスフィアを見せて続けます。


「これは見たまんまの名前だが、ホワイトスフィアって名前で、代々俺の先祖で作ってきた物だ。コイツは指定した時間軸の地点に、好きなタイミングで作動出来る。つまりだな……時間を飛び越えてセーブ&ロードが出来る代物なんだ」


 彼は顔をしかめて答えるクランクは、ホワイトスフィアについている2つのスイッチを見せながら続ける。


「このボタンを押した奴はするが、押した本人しか記憶を持っていない。当然だが、本人のみ時間を遡ったんだがな。だから理論上お前達が覚えていること何てあり得ない。どうなっているんだ?」


 クランクは君達に訪ねる。

 君らの考えを聞くが、恐らく冒険者達の心当たりはないはずだ。


「とにかく、君達は俺を追っているのだろ?  君等が追っている物はとても危険な物だ。これをスカウトギルドの手に渡す訳にはいかない」


 恐らく、冒頭者達の依頼はスカウトギルドではなく王国からの依頼であったはずだ。

 それを指摘する場合クランクは、なるほどなと指摘する。


「騎士団が動いているってことは……恐らく王国とスカウトギルドが繋がっている。もしくは王国内にコイツの情報がリークされたんだろうな。コイツの存在を知っているのは裏社会のごく一部奴らだ。こりゃますます厄介になってきた」


 考え込むクランクは冒険者達に、交渉を持ちかける。


「なあお前ら、手元にこれだけしかないが見逃してはくれないか?」


 そう言って2000Gの入った袋を出す。


「俺はコイツを処分するつもりだったが、ここに用事が出来てここに来たんだ。まあ、はめられたんだけどな。1人の女の子を探しに来たんだ」


 彼は頭を下げる。


「これは最悪のことを想定してコイツを壊さず持ってきたが、ここから抜け出したら処分する。これがもしく悪用され、いや蛮族に手に渡ってもみろ、この世界がどうなるか……想像もしたくねえ。仕事かもしれないがお願いだ。どうか見逃してくれ」


 君達が見逃すかどうかを選べる。

・見逃さない場合は上記のように戦闘へ入る。

・見逃す場合は、2000Gを渡しお礼を言って去って行く。

・同伴を希望する場合「いいのか? 実は俺と猫一匹では荷が重くてな」と同意してくれる。彼は目的を伝えてくれる。


「俺の娘の名前はリトルっていうんだ。ソイツを一緒に探してから、この奈落から出る為に核を破壊する流れでいきたい」


 方針を定めて君たちは一緒に先を急ぐ。



②リトルが同伴


「リトルじゃねえか!」

「クランクさん! グレちゃん!」


 リトルはクランクグレイリンクスの元に駆け寄り抱きつく。

 無事であること確認しあい、リトルは君達に心からお礼を言う。


「冒険者の皆さん! 本当にありがとうございます!」


 クランクもお礼を言う。


「ありがとうな……身なりからして冒険者か? 何かお礼をしたい」


 クランクは好意的に冒険者達へ接するようになる。

 以降①の流れとなるがリトルが一緒に同伴している為、後は奈落の核を壊すだけである。


 経験点50点追加



③サンリアが同伴している場合

 〈聞き耳判定:10〉を行う。

 成功するとサンリアから金属音がなる。

 本人に確認すると、


「うふふ、何かございました?」


 と言うだけ特に不思議なところはない。

 怪しんで裸にすると、サリーの身体にナイフなどの色々な武器が仕込まれていることがわかる。

 本人にこれを指摘すると、


「護身用のためですわ」


 と、ニッコリと笑うだけである。

 裸にされても彼女は怒らない。


 経験点50点追加


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

クランク(打ち明けた)に対して↓


Q,ホワイトスフィアで何回やり直した?

A,実験では短い時間感覚だが何回か試している。動きは正常だ。ここではまだn回(ループした回数)しかやり直していない。


Q,デメリットはないのか。

A,ああ、全くない。だから危険なんだ。


Q,何故壊さない。

A,壊せないんだ。どうやっても解体出来ない。不慮の事故が起こって作業を中止せざる終えなくなる。その壊し方を調べに来たんだ。


Q,会いたい人とは?

A,リトルという女の子だが、その子の家にあるホワイトスフィアプロトタイプの資料が本当の目的だそれを探しに来たんだ。


Q,何故壊し方を知らないんだ?

A,……親父の残した資料になかった。いくら探してもラージャハの研究施設には置いて無かったんだ。そしておかしいのが、初期段階の組み立て基準も無くなっていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


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https://kakuyomu.jp/works/16816452218941002533/episodes/16816452219016703891

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