恋の実

Y

第1話

桜が咲き始め、寒い毎日から暖かくなってきたこの頃、僕(優)は中学生になった。小学校の友達はいるが周りはほとんど知らない人ばかり。「はやく帰りたいなー」なんて思ってしまう。そんな中教室に「入学おめでとうございます」先生が来た。おそらく担任の先生だろう。厳しそうな女性の先生だ。「1人ずつ自己紹介をしてください」先生が言い出す、僕はなにを話そうか焦ったが、「優といいます。みんなと仲良くできたら嬉しいです」僕はありきたりな自己紹介をした。人によってはふざけて笑いをとる人もいた、そんなことをしているうちに下校の時間になった。僕は小学校の友達と帰るために他のクラスの前の廊下で待っていた。そしたらそこのクラスに肌が白く笑顔が素敵な女子がいた、僕はその女子に一目惚れしてしまったのだ。帰り道小学校の友達に一目惚れをしてしまったことを話すとその人は美香という名前だとわかった。家に帰ってみると、中学校の学年グループLINEができていた。僕はすかさず美香という名前を探す、「あった!」美香のLINEを見つけると何も考えず追加してしまった。そして、「優といいます。よろしくお願いします」と送ってしまった。

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