第15話 プリン

 今まで、プリンを食べた事が無い人は居ないはずだ。

 洋菓子店やコンビニ、スーパー等で気軽に買えるスイーツ。それがプリンで有る。


 プリンも安価な3連プリンから、1個数百円するプリンと値段の幅が非常に広い。

 一番安価な3連プリンは、1個数十円のレベルで有る。

 私もプリンは好きで有るが、1個数百円をするプリンよりも、1個100円前後で買えるプリンが、私のメインのプリンで有る。


 私が子どもの頃に良く食べたプリンや、学校給食で出されるプリンは、大手乳業メーカー製のプリンばかりだった。

 あの当時は、プリンはこんな物だと感じていたが、私も成長して本格的なプリンを食べた時、その概念は覆された。


 当たり前だが、今まで食べていたプリンとは全く味が違った!

 3連プリンの味は、これを読まれている方ならご存じだと思うが、ケミカルっぽい味がして、なめらかさも全然違う!!

 今まで食べていたプリンは、なんちゃってプリンだったのだと言いたいが、3個100円前後で買えるプリンが本物で有る訳がない。

 プリンの世界が、私の中で広がった瞬間だった……


 その後は、私の中でプリンがマイブームになって、洋菓子店のプリン、コンビニのプリン等、色々なプリンを食べた。

 やはりと言うか、値段が高ければ高いほど、味もしっかりしているし、風味やカラメルソースも違う……。しかし、プリンに数百円掛けるよりも、そのお金でショートケーキ等、他のスイーツにお金を掛けたくなってしまった。


 結局……、最後に落ち着いたプリンはメーカー製の、1個100円前後で買える焼きプリンと成った。

 それが決め手に成ったのは、スーパー等で何時でも買える。値段も100円前後で財布にも優しい。味も値段も割りにしっかりしているだった。


 焼きプリンが私のメインのプリンで有る。

 ちょっとしたご褒美や、甘いものを食べたい時に焼きプリンを食べる。

 卵やミルクの風味もしっかりしていて、カラメルソースも甘苦くて美味しい。

 洋菓子店のプリンには当然敵わないが、財布の事を考えれば納得出来る味だ。


 プリンでも、メーカーが販売しているビックプリンが有る。

 3連プリンのプリンを大きな容器に入れたプリンだ。

 子どもの時は、憧れのプリンだった……お腹一杯プリンが食べられると……


 しかし、いざ食べてみると美味しいのだが、途中で飽きたしまった記憶が有る。

 味も単調でがっついて食べられなかったし、独特の味で一気には食べられなかった。

 3連プリンの味は、1個が一番美味しいのだなと感じた……


 そのまま食べても美味しいプリンだが、プリンアラモードも美味しい。

 スイーツに力を入れている喫茶店や、今ならファミレスでも食べられるメニューだろう。

 プリンを中心に生クリームやソフトクリーム、季節のフルーツ等を盛り合わせたスイーツで有る。

 プリンの味が少し弱くなってしまうが、贅沢気分だけは存分に味わえる。

 プリンアラモードも、子どもの時は憧れの食べ物だった……


 時々食べたくなるスイーツ。それが私の中ではプリン。

 プリンの味を思い出すと、懐かしくて優しい味を思い出すので有った。


 第15話 おわり

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