第11話清水...生きてるか?

次の日俺は会社に出社した。


「おはようございます」


『おはようございます…』


うん。今日も今日とて皆ゾンビ状態だ。

なのにちゃんと挨拶を返すあたり日本人だな〜と感じる。


そう思いながら自分の席に座り鞄から書類を出していると俺の肩に誰かが掴みかかり耳元で囁いた…。


「おはよぉ〜…ま、こ、とくぅ〜ん?」


「清水…お前か…」


「はは…俺はもうダメだ…。眠さと頭の痛さで吐き気がする…おぇ…」


「やめろ!俺に吐きかけようとするな!」


朝から元気死にかけな清水はいつもより青白い顔をしていた。

まぁ、この会社じゃこんなのは当たり前。

目の下にクマがない日は無いのだ。


「てかさ、昨日お前休みじゃなかったのか?」


俺がそう言うと清水は狂ったかのように叫んだ。


「そうだよ!昨日せっかく楽しい楽しい休みの日だったのに…!あの部長ハゲが俺の事を呼び出したんだよ!くそがァァァァ!」


俺は魂からの叫びを聞いて心の底から思う。


マジすまん…。


いやさ、もうこれしか思いつかんのよ。

お前が頑張ってる間俺は水瀬さんと買い物&お昼ご飯を食べてたのだ。

うん、十分に休みを満喫してしまった。


だから俺はまだ発狂している清水の肩に手を置き…


「今度酒飲みに行こうぜ。俺が奢るから」


と、言った。

すると清水の目に光が灯り…


「お前…優しいなぁ…流石は戦友親友だぜ…よし!なんか、元気出てきた!一徹がなんでぇ!てやんでぇ!」


と、江戸っ子状態で自分の席に戻って行った。

そして元気の出る魔法のドリンクを一気飲みしていた。


「ありゃもうダメだな…ハハ…」


俺はそんな姿の清水を見ながら乾いた笑いを浮かべるのであった。


そして俺は書類作成の為に相棒を起動して社内から聞こえる『あ〜…』や『う〜…』という声をBGMに仕事に取り掛かるのであった。


それから時間は進み俺は書類をまとめ終わった為お昼ご飯を食べることにした。


近くの公園で途中コンビニに寄りパンとコーヒー牛乳を片手にベンチに腰かけた。


「あ〜…疲れた〜…」


そう呟きながらパンをもしゃっているとスマホに通知が届いた。


「ん?水瀬さんからか…」


俺は届いたメールを開いた。


『こんにちは、水瀬です!コレ見てください!私が通ってる大学に可愛い猫ちゃんが居ました!ฅ•ω•ฅニャニャーン✧』


と、猫の絵文字と一緒に1枚の猫の写真が添付されていた。


「ヤバい、めちゃ可愛い猫だな…」


俺はポチポチとスマホをいじり…


『こんにちは!確かにすごく可愛い猫ですね!』


と、返信した。


その後も何度かメールのやり取りをしているうちに休憩時間は終わり俺は会社に戻った。


そして時刻は退社時間の午後6時になった。

普通なら帰れると思うだろう…?

だが、うちの会社はひと味もふた味も違う。


「よーし!皆〜時間になったから退勤カードを押してくれ〜」


部長がそう一声かけ皆はぞろぞろと退勤を押した。


「よし!私は帰るから皆頑張ってくれたまえよ〜」


そして部長はそう言い残し帰宅した。

俺たち?俺たちは今からが本当の仕事みたいな物さ。


「はぁ…真琴〜…俺帰りたいよ〜」


と、清水がフラフラとそう言いながらこっちに歩いてきた。


「奇遇だな、俺もだ。てか、清水。大丈夫か?」


「無理だ〜…エナジーも切れたし睡魔が凄い…」


「しょうがないな。少しお前の仕事手伝うからその間寝てろ」


「…いいのか?」


「あぁ。ここは俺に任せお前は仮眠を取るのだ!」


「くっ…相棒。お前のことは忘れないぜ…!」


と、三文芝居をやった後俺は終電ギリギリまで仕事をするのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おはこんばんにちは!

青の空です!


さて…また星の数が増えてました!

もうね、開く度増えているのでテンションがぶち上がっております。


皆様から頂いたコメントは今日中には返しますのでお待ち下さい!


それと☆をくれた…


bean さん

@superーsub さん

@mimineko さん


本当にありがとうございます!

しかも最高評価の☆3を頂けるとは…


感謝感激雨あられです!

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