第6話俺は休むぞ!部長!
ブー…ブー…!
「んぁ…電話…?」
俺は電話が鳴っている音で目が覚めた…。
「誰だよ…って部長…だと?」
うん。一瞬で目が覚めたよ。
俺は携帯を片手に持ち悩む。
「さて、出るべきか出ないべきか…」
だか、俺は会社に身を捧げている社畜。
ここで出ないという選択は出来ないのだ。
「…おかげになった電話は…」
『お、やっと出たな。和泉。おはよう』
「はい…おはようございます」
俺の抵抗は無駄だったようだ。
『うむ。今日和泉は休みだったか?』
「はい、2週間ぶりの貴重なお休みですね」
『ははは!その言い方だとうちがブラック企業みたいではないか。和泉くんは冗談が上手いなぁ〜』
「はは…部長には敵いませんよ。それで、どうしました?」
俺はサラッと毒づきながら本題を聞いた。
『あぁ。今日出…』
「せい!」
俺は一瞬で電話を切った。
「ふぅ〜…危ねぇ。今日出勤になるところだったぜ…」
どうせ今日出勤してくれとかそんな事だろう。ふっ…残念だったな部長。今日は自分で頑張って貰うぜ!
俺はまた電話がかかってこないように電源を切った。
「これで良し。まぁ、部長には携帯が壊れたとか言っておけば大丈夫だろう。それに今日は大事な約束があるしな」
そう、今日は水瀬さんと買い物をする日なのだ。
「ま、軽く小物を買って終わりだけどな…」
悲しいかな。男はちょっとしたお出かけでも女性と一緒となればとても嬉しいものなのだ。
「約束の時間は10時だから…後3時間はあるな。とりあえずシャワーを浴びて…」
そして俺はシャワーを浴び身だしなみを整える。
もちろん髭を剃り髪をワックスで整えることも忘れてはならない。
「これでよしっと…うん。いつもどうりパッとしない見た目だ事…」
自分で言うのもなんだが目は死んだ魚の様で顔色は生気が感じられない。
「まぁ…倒れる程ボロボロになったしな。ちょっと翼を授かるしかないな」
俺は冷蔵庫を開け中に入っていた戦友…エナジードリンクを取り出した。
「今日も頼むぞ!南無三!!」
ゴク…ゴク…ゴク…!
「ぷはぁ…!今日も美味い!」
うん…分かっているさ。
でもさ、社畜になると徹夜は当たり前になる。寝たら終わり…クライアントと部長は待ってくれないのだ。
「あ…なんか目から汗が…」
うん、考えるのはもうやめよう。
今日は楽しく行かないとね!
そしてそうこうしているうちに時間になった様で俺の家のインターホンが鳴らされた。
「はーい!」
俺は軽く返事をし玄関を開けた。
そしてそこには…天使がいた。いや、大天使様だ。
上は白のランダムリブメローセーターで下は
起毛サスペンダー付きフロントボタンAラインスカート。そして靴はビットローファー、そして肩からかけるピンク色のポーチ。そんな水瀬さんの姿は落ち着いた大人の女性という感じがした。
しかも、水瀬さんは少しメイクをしている様で水瀬さんが持つ魅力が爆上がりしている。
「おはようございます!和泉さん!」
と、彼女は元気よく挨拶をしてきた。
「ヤバい…浄化されそうだ」
「え?浄化…?」
「あ!いや、なんでもないです。それよりおはようございます。水瀬さん」
「はい!体調は…昨日よりも良さそうですが、本当に今日は休まれなくて大丈夫ですか?」
「はい!見た目は死人のようですけど全然へっちゃらです!」
と、俺は力こぶポーズを取り大丈夫ですよアピールをした。
「ふふっ…はい、分かりました。じゃあ行きましょうか」
「了解です!」
そうして俺と水瀬さんは夏の気配が感じられる外に向かって歩き出した。
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皆さんこんばんにちわ!
青の空です!
この作品
社畜さん痴漢に間違えられてから始まるラブコメ
を読んで下さりありがとうございます!
これで6話目ですが星が17個頂くことが出来ました!
PVも2日目にして300近く…うん。感無量でございます。
そして星をくれた
桜季知さん
糸毛糸さん
アインシュタインの笑顔さん
軽井 空気さん
@lain73kさん
まさぽんたさん
本当にありがとうございます!
その他にもコメントをくれた方々…重ねてこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
まだ始まったばかりの小説ですがこれからもよろしくお願いいたします!
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