第10話 第9話②

「今のところ、彼らの周辺におかしなトコロはないですね」


「それは良かった、安心したよー。でも油断は禁物だよ」


「はい、分かってます。ところで…」


「ん、なに?」


「私はいつまでコッチに居られるんですか?」


「いつまでってより、門を回収するまで、かな」


「それは、いつ?」


「さー、分かんない。今は落とした可能性のあるトコ探してんだけど、これがなかなか…」


「小さいですからね」


「本来なら次元震の反応があるトコ探せば、直ぐに見つかるんだけど、今はあの戦場跡、魔力が渦巻いてて空間が乱れてるんだよね」


「それなら、それが落ち着けば…」


「誰も拾ってないなら、直ぐに見つかる」


「……」


「ま、コッチは私が何とかするから、ソッチはお願いね」


「はい、任せてください!」

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