　令和三年十一月十二日、金曜日の日記。

　しんどさ２ねむさ６

　午前二時に寝て、午前四時すぎにはトイレに起きてしまい、そのまま朝を迎えた。ねむさは案外なかった。トイレ後にヤクルトとバニラヨーグルを食べた。

　午前五時ごろにユーチューブで島村シャルロット（Ｖｔｕｂｅｒ。ハニーストラップ所属）のドラクエ１１Ｓ配信のアーカイブを流しながら、ランチパックの朝食。朝の薬も飲んだ。その後ゴミ捨て。

　午前六時にルイス・キャミー（Ｖｔｕｂｅｒ。にじさんじ所属）のキャミラジ配信開始、聞きながらカクヨムの精神疾患日記・白井京月を読んでいた。ハードなメンヘラ日記だ。記述が飯と薬と酒に偏っているのがリアルだ。キャミラジの内容が記憶に残らない程度に読んでいた。

　午前七時を過ぎて、精神疾患日記を読むのを中断し、ユーチューブで瀬島るい（Ｖｔｕｂｅｒ。あにまーれ所属）朝雑談配信、伏見ガク（Ｖｔｕｂｅｒ。にじさんじ所属）のおはガク配信、笹木咲（Ｖｔｕｂｅｒ。にじさんじ所属）の誕生日配信のアーカイブ、朝のニュースをザッピングしながら、出かける支度をしていた。今日もデイケアがあるので、午前八時過ぎには家を出た。

　デイケアの午前中はスポーツだ。体育館へ移動し、準備運動（ドッジボール含む）・卓球・クールダウンをした。

　ドッジボールは、相変わらず身体がうまく動かず、卓球に至っては、ほぼ生まれて初めてやったが散々だった。しかし、身体感覚を取り戻す事や、今ここに集中するため、体力をつけるためには身体へ負荷をかけなければならない、と割と真面目に取り組んだ。そう取り組むつもりだ。

　休憩を挟んで、十二時になり昼食の時間だ。牛肉のオイスター炒め・コーンとタマゴのスープ・中華サラダ他の定食だった、中華は安定してうまい。ご飯がすすむ。昼の薬も飲んで午後一時まで休憩。

　午後一時にミーティング、音楽鑑賞が一時半から午後三時二十五分まで、それから帰りのミーティングで今日のデイケアは終了。音楽鑑賞は新規参加者のＭさんと音楽談義をして盛り上がった。他参加者はＮさん・Ｋさんで俺を含めると四人という小規模なものだ。乃木坂４６・二〇二〇年の流行曲・八〇年代の歌謡曲をスマホからＡＵＸケーブルでラジカセにつなぎ、ラジカセをスピーカー代わりにして流した。

　デイケア終了。会計後まっすぐ帰宅して、パソコンから映画「アイの歌声を聴かせて」のチケットを購入。どんな映画か、事前情報を仕入れなかったが、ツイッターの我がタイムラインでは好評だったため、急遽見る事にしたのだ。障害者手帳のおかげで千円の支払いで済む、ありがたい。日が落ちて寒くなったので、ダウンジャケットを出したが、着たら暑すぎなので着て行かなかった。映画が始まるのが午後六時四十五分で、まだ時間があるので日記を書いていた。小腹が空いたので隣のコンビニでｉｎゼリーブドウ糖（パックに入ったゼリー飲料。昔ウィダーインゼリーという商品名だった）を購入して飲んだ。六時を過ぎたので移動開始。地下鉄まで徒歩。上大岡駅から地下鉄直通で東宝シネマズのビルまで行けるので便利。出かける前にトイレを済ませた。

　チケットを券売機で出力し、コカコーラのＭサイズを買って入場した。

　アイの歌声を聴かせてはミュージカルアニメ映画で、ＡＩ（えーあい。人工知能の事）を積んだヒト型ロボット（劇中ではアンドロイドと説明はなかった）が歌い踊り、不思議な現象を起こしたりする物語で、高校生との群像劇だった。

　各エピソードで登場人物それぞれにスポットが当たり、主役はシオン（ヒト型ロボット）だが各キャラクターが立っており、感情移入がしやすかった。大原さやかが演じるサトミ（ヒロイン）の母親の毒親っぷりがリアルでちょっと引いたけれども。ＳＦの味付けもミステリの味付けも素晴らしく、物語冒頭の演出が後半にミステリの回答として提示される段に至っては、「ほう」と関心してしまった。どうやって原稿で文字にしたのだろうか？とか、ミステリの提示の仕方や脚本ではどうなっていたのだろうかと気になる点だった。

　と、劇場のスクリーンに釘付けだったのだけれども、残り十分〜十五分くらいに強烈な尿意に襲われ、仕方なくトイレに離脱して排尿した。つくづく悔しい。物語の構造もどうやって管理したのだろうかとか、テキストはどうなっているのだろうかと気になる。がともかく尿意で離脱したのが悔やまれる。

　見終わってから監督の吉浦康裕氏が、イヴの時間の監督だと知って、もっと早く知っていれば二度三度と見たかも知れないと後悔した。それくらい良い映画だった。ツイッターの映画評も悪くないなと思った。

　映画の感想で蛇足かも知れないが、トウマ役の工藤阿須加氏の演技がアニメアフレコが初めてだとは思えないくらいハマってたのでおったまげた。おったまげたついでに映画のパンフレットも衝動買いしてしまった。

　映画館を出てからおそい夕食にしようと磯丸水産へ向かったが、フードのラストオーダーの時間が目前、つまり閉店も近いのでのんびり食事という雰囲気じゃなかったので断念し、（次の日に焼きさんまダブル定食でリベンジしたが）映画の興奮をひきずりながら一方、デイケアの運動疲れのハイもありながら、徒歩で帰宅した。夕食は隣のコンビニでカツ丼とコールスローサラダで済ませてしまった。映画の後はのんびり飯を噛み締めて余韻を楽しみたかったのに。

　飯って夜の薬を飲んだ後は、メガネを外し（老眼なので）パンフレットを読みながらユーチューブで兎鞠まりのマイクラ配信や葉山マリンのスーパーメトロイド配信を見ながら寝てしまった。

　感想。（どのように）美味しかった。とか（どのように）楽しかった。の（どのように）を埋めるのがすごく難しい。でもこの部分を埋めると伝えたい部分がもっとディテール細かく伝わる気がするのだ。北見康子先生の教えである。