Suzumi ~涼~
▽
すっかりぬるくなったカフェラテを一気に飲み干す
いつの間にか窓の外はうっすらと霞んでいる
『あの』
『』
『あのお』
“はい”
『近くに泊まれる所はありますか?』
“あぁ 泊まれる所ですか ありますよ”
“街外れに1件だけ古いのがあります”
『そうですか 空いてますかね?』
“あぁ 空いてますよ いつも”
いつも?!
『』
まあいい
そこしかないのだから
『そこまでタクシーかバスで行けますか?』
“あぁ 残念なのですが タクシーもバスもありません ”
『そうですか そうすると 歩いて行くしかないんですね』
“まぁ そうですね”
“そこに止まれればですが”
止まる?!
泊まるだろ!?
『』
▽
Suzumi ~涼~
感じはいい
店の雰囲気もいい
落ち着くな
時の流れが止まりそうなくらい
何よりも
遠くに流れるビートルズがいい
ゆっくり前に進むか
▽
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