来世は君のために生きる
魔蟲師
プロローグ
死後の世界なんて存在するのだろうか。
ふと、そんなことを思うことがある。
死後の世界なんて、色々な憶測が飛び交ってるし、臨死体験した人の体験談とか、宗教信仰とか、色んなことが絡んでくるから、考えたって仕方ないのは理解してるんだけど。
一寸先は闇というように、俺たちって未来のことが予想出来ないから、いつ死ぬか分からないし、いつまでこの地球に住み続けられるのかも分からない。
明日、突如、トラックに轢かれて死んでしまうかもしれない。
人間なんかよりも余程強い恐竜が絶滅したように、地球に隕石が衝突して、人類は滅亡してしまうかもしれない。
それでも、生き続けなければならない。
色んな不安や恐怖を抱えたまま、人類は生き続ける。
そして、俺もその一人だ。
彼女が死んでから、もう3年が経とうとしている。
彼女はとても明るく前向きで、俺の心の「光」だった。何があっても俺の事を励ましてくれた。そして、彼女自身の生き様もすごく好きだった。
彼女は、将来、看護師になりたいと語っていた。
病気になった人の心の支えになりたい、と。
そんな彼女が、まさか亡くなるなんて、その時は思いもしなかった。
彼女との出逢いは、ある意味偶然だったが、神様が俺たちを引き合わせてくれたって、今は思っている。
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