第2話 捻挫 重症度:軽度
「とりあえず、ここから移動してみるか…。」
右も左もわからないけど、とりあえずこのままというわけにもいかないので行動を開始する真であった。しばらく歩いているとガサガサと草を揺らす音がした。と思ったら、茂みから腹を抑えながら息を切らしている男の子が出て来た。
「「うわっ!」」
「あっ!(グキッ)いってて~。」
男の子が急に飛び出してきたものだから、お互いぶつかりそうになるも男の子が寸でのところで避けてくれたことでぶつかることはなかった。しかし、避けた瞬間に足を捻ってしまい捻挫をしてしまったようだった。
「びっくりした~。そんなに急いでどうしたの?」
「すみません。家族や村のみんなが大変なんです。薬を作るために薬草を持ち帰っている途中で急いでいたんです。」
「それと足大丈夫?」
「大丈夫です。これくらいなら、ジャンプだって出来ま…いてて~。」
「うん。ジャンプはできなさそうだね。ちょっと見せてもらえる?」
どのくらい走っていたのか、かごを背負いながらその中には草がいっぱい入っている。とても重そうなかごをおろしてもらい、足を診てみようとした時だった。急に男の子の足に透けている画面が出てきてそこにはこう書かれていた。
【捻挫 重症度:軽度】
【治しますか?】
・はい
・いいえ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます