弱い私の正解はただ死ぬこと。それ以上でもそれ以下でもない

何でもない

私は弱い


空は昼間の明るさを忘れて、明日への希望に溢れた星をチラつかせ始めた。

突き刺さるような風と2月の寒さは私の体の動きを鈍らせる。

「何やってるんだろう…わたし」

魔法にかけられたようにたった今まで考えていたことが全て消え去った。




「次の電車は各駅停車新宿行きです。」



駅構内に響くアナウンスと同時に地面に置いたカバンを持ち上げる。

鉛のように重たい左足を引きずるように一歩下げ、

私は階段のある方に向かって歩き始める。

私だけ、ゆっくりと時間が流れる。まるで水槽の中みたいに。ゆーーっくり。




駆け込み乗車を試みるサラリーマン。電話片手に腕時計を確認するOL。

ラブラブの高校生カップル。スポーツ少年の集団。電光掲示板を確認する人。

トイレに駆け込む人。改札に引っかかる人。音楽に溺れる人。


私だけ、時間がゆっくり流れる。


この世界では時間は流れる。そんなの常識。知ってる。知ってる。







この世界では---------------------------------------------



















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「まゆみぃぃいいい」


改札に私の名前が響き渡る。


息を呑む。


私は、ただひたすらに重い足取りでゆっくりと改札を出た。


「真由美まさかお前」


:::が私の肩を鷲掴みに体を揺らす。

私は顔を背け、歯を食いしばる。


「だって…」


:::はそれ以上は何も言わなかった。

冷たい風が今日も流れる。




ありがとう。いつも…………………………





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時は流れる

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:::ごめんね。でももう私は大丈夫。



:::にこれ以上は迷惑をかけられない。




ごめんね。私。もう、、、


私は大丈夫だから。

もう大丈夫だから

探さないで………………………………………







END
























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