のりまき君と仲間たち 

わさび

第1話 のりまき君とライバル君たち

のりまき君は小学2年生です。同じクラスにはビビンバ君とレーメン君、天津飯君 それにバーガー君がいます。ある日バーガー君が学校にかっこいいスターウォーズのTシャツを着て来ました。

のりまき君はバーガー君に言いました。「バーガー君のTシャツかっこいい。」

バーガー君「お母さんがきのうショッピングセンターで買ってくれたんだ。」

のりまき君「いいなあ、僕もほしいなあ。」

バーガー君「お母さんに買ってもらえばいいじゃん。でも同じ柄にしないでよ。のりまき君はいつも僕のまねばかりするんだから。」

のりまき君「わかってるよ。でもバーガー君のTシャツほんとにかっこいいよ。」

そこへビビンバ君がやってきました。

ビビンバ君がバーガー君に「バーガー君ってスターウォーズのものいっぱいもってるんでしょう。」と言いました。

バーガー君は自慢げに「僕、スターウォーズグッズのコレクターなんだ。」と言いました。 

のりまき君は「ペンやノートだけじゃなくて、ベッドもスターウォーズのなんだよね、バーガー君。」バーガー君の家に遊びに行くのりまき君はよく知っています。 バーガー君はますます得意になって、「スターウォーズのキャラクターの人形なら全部持ってる。」

ビビンバ君が「本当?」疑わしげに聞きました。

「見せてやるから家に来いよ。」ちょっとムッとした声でバーガー君が答えました。ビビンバ君はあわてて話題を変えました。「ねえ、みんな知ってる?レーメン君の家にいっぱいミサイルのプラモデル飾ってあるの。」

二人は声をそろえるように「へーえ。」

ビビンバ君は言いました。「お父さんのらしい。レーメン君もプラモデル作るの手伝うらしいよ。本物みたいだよ。いっぱいあってすごいから。核兵器つんでいるのもあるらしい。一つ一つ名前もついてる、テポドンとか。」

のりまき君「でも戦争に使うものはよくないよねえ。」

バーガー君「何言ってるんだよ、エアフォースとかカッコいいじゃん。」

のりまき君「レーメン君って自分のこと何にも言わないよねえ。」

バーガー君「僕たちレーメン君の家に呼ばれたことないよな。ビビンバ君は時々行くんだよねえ。」

ビビンバ君「たまーにだけどね。」

バーガー君「ところでビビンバ君は何集めてんの。」

「ないしょ。」ビビンバ君はそう言うと、走って行ってしまいました。

「なんだろう。」バーガー君ものりまき君も気になってしかたがありません。

バーガー君とのりまき君は、天津飯君に聞いてみました。「天津飯君、ビビンバ君が何集めてるか知ってる?」

天津飯君「もちろん知ってるさ。でもバーガー君とのりまき君には教えない。」

ますます気になる二人は放課後、学校のくつばこのところでビビンバ君の妹で1年生のキムチちゃんを待ちました。

やってきたキムチちゃんにこっそり聞いてみました。

キムチちゃんは小声で言いました。「いすに座った少女像。」


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