コンビニエンスファイター
甘夏みかん
第1話
「いらっしゃいませ。」
私の名前は川口美羽。
コンビニに働き始めて一週間が経った。
まだ、仕事には慣れられていない。
「川口さん、ちょっと良い?」
話しかけてくる、、いや、注意してくるのは先輩で教育係の大石さんだ。
ちなみに大石さんは2人いる。
どういうことかというと、大石さんは姉妹なのだった。
どちらも美羽にとっては同じ教育係だ。普通は一人いる教育係が、なぜか2人に増えてしまっているのは納得がいかない。
「川口さんに伝えたいことが二点あります。」
そういった大石さんは、指を立てて二を作った。
「一つ目。
まず、あいさつ。あいさつは大きい声でお願いします。
二つ目。
さっきお茶飲んでたわよね。お客さんがいる前では飲まないように。」
ちなみにこの人は、姉の大石さんだ。
姉の大石さんは妹の大石さんに比べて注意の仕方がちょっとだけめんどくさい。ちょっとだけね。
私は
「分かりました。」と答えた。
お客さんが入ってきた。
さっきよりも、大きい声を意識して、「いらっしゃいませー」と言う。
大石さん(姉)のほうを見ると、親指を立てて「良い感じ」と伝えてきた。
時計を見ると、八時半を指していた。
美羽が入っているのは早朝の時間帯。
六時~九時だ。
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