03 ENDmarker.
彼がいなくなった。
いなくなったからといって、聴こえなくなった耳が元通りになったりはしない。映画や漫画のような展開は、起こらない。
耳の聴こえない日々が、ただ、続いていくだけ。
彼がいなくなってから。彼の儚さに、その心のやさしさに、あらためて、気づいた。彼は、わたしとは真逆で。きっと、つらかったんだろうなと、思う。思うだけで。もう、彼は、帰ってこない。
また、今日がはじまる。いつもの日々。彼がいないだけの、日々。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます