追放ものに関して

 私は追放ものは嫌いではないが、ざまあ(ざまぁ)があまり好きではない。

たくさんの追放ものを読んだわけではないが、私が読んできたものは大抵が無能認定→追放→実は最強でした→ざまぁ(没落等)となる展開だった。


 このお決まりの展開?というのが嫌いなわけではないがどの作品もそこに至る経緯が足りていないのではないだろうか。


1. そもそも使えないと認定された理由はなんだったのか。

2. 自分が使えないといわれた理由を主人公が明確にでなくとも自覚しているのか。

3. 最終的に圧倒的な力でざまぁするのにどうしてその力を使って評価を改めるような行動をとらないのか。


この3つが欠けている作品があまりにも多いのではないだろうか。

 特に3番目の問題点が欠けていることが多いと私は考える。相手が勇者だろうがリーダーだろうが主人公の方が間違いなく優秀で反骨心を持ち合わせているにも関わらず、力を行使しその評価を改めようとしないというのはいかがなものだろうか。

結局のところ当て馬にするだけに登場させたキャラクターなのかもしれないがそういった意味付けの薄いキャラクターが作品の濃度を低下させているように思えてしまい残念だ。

ざまぁする気概があるなら力を見せつけて自分がとってかわりリーダーを追放するぐらいの気概を見せてほしい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る