主人公最強と主人公最弱スタート

 結論から言ってしまうと、主人公最強スタートは拙い文でも読めるが、逆は拙い文では成立しない。

しかし、主人公が最強スタートは読み終わったときにどこが山であったかイマイチわからず、記憶からもスッと抜けてしまうことが多い。


 主人公最強は爽快感があるのである程度下手な分で描写が拙くても何となく勢いで読めてしまう。

だから初投稿の方はこちらの方がいいだろう。


 一方で主人公が弱い状態で始まるタイトルは、虐げられたり過酷な状況が最低でも数話は続くので全体的に暗い描写になることが多く、爽快感も得られないため人を引き付けるような上手い作家さんでないと多くの読者に読み続けてもらうことは難しい。

 また、主人公が弱い場合超強力な師匠であったり、これまたすごいスキルに目覚めることで一気に覚醒したり、徐々に強くなっていく作風が多く散見する。

しかし、超強力な師匠に見初められるだけの描写や理由付けが弱いと、ありふれた作品に成り下がってしまう。

そういった意味ではスキルの方は誰の助けもいらず突然目覚めたことにできるので理由付けが簡単であるが、最弱の人間がスキルに目覚めただけで結局のところスキルがすごいだけという話に成り下がってしまう点には注意したい。


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