万年筆が繋ぐ恋

鹿島 茜

第1話 前編

 最近、白髪が増えた。鏡をちらりと見て、ふいと目をそらす。

 たとえ頭が真っ白になっても、決してヘアカラーをしないと笛子は決めていた。髪は染めない。シワも気にしない。少しばかり太っても気にかけない。年など誰でも一つずつ増えていく。厚化粧は嫌い。お金をかけたファッションにも興味はない。

 好きなものは特にない。好きなこともそれほどない。35歳を過ぎて結婚した夫のことも、好きではない。好きだった男は、かつていなかった。そして今もいない。いる必要もない。



 「笛子さんの好きそうな記事があったから、切り取っておいた」

昨夜、夫からもらった新聞記事を手に取って、こんなものどうでもいいのにと思いながら眺めていた。あまり聞いたことのない小説家のインタビュー記事だ。笛子は文字を目で追ったが、内容はまったく頭に入ってこない。ただ、大きな写真が目についた。白い便せんの上に置かれた黒い万年筆の写真だった。

 笛子は顔をしかめてコーヒーをすする。万年筆に、良い思い出はなかった。若い頃、好きでもない男性から興味のない万年筆をプレゼントされ、周囲から二人は恋仲だと不本意に騒ぎ立てられて、たいそう嫌な気持ちになったことを思い出していた。

「これ、モンブランの万年筆なんだよ」

そう自慢げに言った贈り主の表情が脳裏に浮かんだ。モンブランのことなど知っている。それが高級で多くの人が憧れるものであることも。しかし、笛子はその男のことが好きではなかった。好きだと勘違いしていただけだった。手を握られたことすらなかったので、幸いだった。今、何をしているのか、まったく知らない。

 夫がその新聞記事を持ってきたのは、笛子が最近に一本の万年筆を買ってきたからだ。千円札で買えるその小さな万年筆を、笛子は意外と気に入っていた。かつてもらったモンブランの黒々とした外見とは異なり、まるで少女が使うような真っ白のボディにパステルピンクのキャップ。仕事の帰り道に立ち寄った書店の文房具売り場で、思わず手に取ってそのままレジに持って行ってしまったのだ。万年筆に良いイメージはない。しかしこれだけ外見の雰囲気が異なっていると、同じ万年筆とは思えなかった。もしも使い心地が悪くても、千円程度なら我慢もできるだろうとパッケージを無造作に破った。そっけない黒のインクカートリッジが入っていたので、説明書の通りに本体に刺して書き始めたのが、つい三日ほど前のことだった。

 少し万年筆を使い始めたからと言って、すぐにこのような新聞記事を切って持ってくる。夫婦仲は冷え切っているくせに、夫が繰り返す忠犬のような行動に、笛子は苛立った。けれどもいちいち文句を言うのも面倒で、そのまま記事を受け取った。案の定、いいことなんかない。知らない作家の黒々とした万年筆の写真を見せられ、嫌なことを思い出しただけだ。夫のちぐはぐな親切心をつま先で蹴って放り投げる。フローリングの床に、笛子のお気に入りのスリッパがパタンと音を立てて落ちた。



 好きなものも好きなことも少なく、夫に苛立つことの多い笛子にとって、毎月働いた分だけ給料をもらえる仕事だけが息抜きの時間になっていた。ここで私が働いていることが、社会の何の役に立っているのかしら。そう思えるほどに、空しく有益な時間。誰も自分を見ていない。失敗さえしなければ、誰も自分に注目しない。私語も少なく、付き合いもせず、黙々と働いて帰る。今日はこの空虚なオフィスのデスクに、小さな万年筆を仲間入りさせた。

 しかし、仕事に向いているのはボールペンだった。せっかく家から持ってきたピンクのキャップの万年筆は、なかなか出番がない。電話がかかってきたときにメモを取るのも、打ち合わせで記録を取るのも、つい手が伸びるのはボールペンだ。笛子は少々残念に思いながらも、特に気にはしなかった。

 笛子の仕事場は市の中心部から少し奥まったところにある、ごく小さな大学の事務室だった。入試期間や年度末、入学の時期こそ忙しくなるが、それ以外の季節はのんびりとした空気の流れる平穏な職場で、笛子はとても気に入っている。ほぼフルタイムに近いアルバイト職員として雇われているが、もう十年も勤めているので、周囲の人々からは重宝がられていた。

 「田代さん、そのペンかわいいですね」

隣のデスクの若い女性職員が、笛子の小さな万年筆を指さして言う。珍しく、若い人から声をかけられた。

「そうでしょ、かわいいでしょ。この前、駅前の本屋で買っちゃった。万年筆なのよ」

「え、万年筆なんですか。田代さん、さすが大人」

笛子がピンクのキャップの万年筆を差し出すと、若い彼女は受け取ってしげしげと眺めた。キャップを恐る恐る開けてみて、銀色のペン先をじろじろと見ている。

「書いてみていいわよ」

「いいんですか、壊したらどうしよう」

「そんなもの簡単に壊れないでしょう。壊れても千円だからいいの」

女性同士二人でかわいらしい万年筆を使いあって、くすくすと笑っていたら、背後から低い声が響いてくる。

「せっかくだから、壊さないで使ってあげてくださいよ」

振り向くと、笛子と同い年の事務局長が立って覗き込んでいた。

「あら、事務局長も万年筆をお使いなんですか」

笛子がたずねると、彼はスーツの胸ポケットから青い万年筆を取り出した。笛子に向かって差し出された万年筆は、青いボディに縦のストライプが入っていて、それなりに高級なものであろうことが察することのできる重量感を持っていた。

「きれいですね」

「万年筆にもいろんなデザインがありますからね」

「でも事務局長、いつもボールペンしかお使いになってないのに」

「そうでもない。職員会議とかでメモとるときに使ったりね」

そう言われても、他の職員の手元など気にかけていなかった笛子には、事務局長が万年筆を使っているシーンは思い出せなかった。

 だが、彼の青い万年筆は、その美しい色合いと共に、笛子の頭の中に好感を持って残った。



 長雨ばかり続いた梅雨のような夏が過ぎ、長袖にコートをはおる毎日となり、大学は少しずつ忙しくなってきた。入試の準備が近づいてきたからだ。各自の日々の仕事に加え、入試関連業務が増えていく。笛子も他の職員と共に、願書の整理やコピーなどに追い回される。

 あれきり、誰とも万年筆の話題は出ていない。万年筆どころか、業務に関わること以外は、誰とも話していない。笛子はデスクで小さな万年筆を少しずつ使っていたが、いつの間にかインクがなくなってしまい、カートリッジを買いに行くのも面倒で、そのままデスクの隅に放り出している状態だった。

 その日は晴れていたのに、夕方から雨が降り出していた。夜の八時過ぎまで残業してしまった笛子が大学の玄関を出ようとすると、結構な雨でとても傘なしでは歩けない様子だった。どうしようか。今日は傘を持ってきていないし、置き傘もちょうど家に持って帰ってしまっている。笛子は誰かに傘を借りようかと思い事務室に戻ったが、あいにく全員席を外していてすぐに戻る様子はなかった。

「仕方ない、濡れて帰るか」

笛子は呟いて、再び玄関へ向かう。しばらく雨の降る夜空を見上げていたが、思い切って歩き出そうとしているところに、聞き覚えのある声が聞こえた。

「ああ、田代さん、ちょっと待った」

振り向いてみると、事務局長が歩いてくる。

「事務局長、お帰りですか」

「うん、今日は私はもう店じまい。田代さん、傘がないんでしょう」

「お察しの通りです」

「相合傘がお嫌でなければ、私の傘に入っていかれては」

いかにも中年の男性が使いそうな黒い大きな傘を持ち、事務局長はにこりと笑った。

「相合傘、光栄です。困ってたんです。ぜひ」

「では、駅までご一緒しましょうか」

 雨の中の暗い道を、上司と世間話などしながら笛子は歩いた。そこそこに気は使うが、おっとりとして知的なこの事務局長のことを、笛子は気に入っていた。彼が事務局長になる前から一緒に働いているし、年齢も同じで話が合うことも好感を持つ理由だった。

「田代さん、あの万年筆は使ってるのかな」

事務局長が興味深げにたずねているのは、その声色でわかった。

「いいえ、残念ですが、今はあまり。インクがなくなっちゃって」

「ああ、カートリッジがね」

「新しいのを買いに行くのも面倒で、そのままです」

「インクの色は黒でしょう」

「ええ、よくご存じで」

二人の脇を、スクーターが通り過ぎた。運悪く、水しぶきがはねて笛子の足元にかかった。

「嫌だ、水がかかっちゃった」

「あ、これは失礼。私が車道側を歩きますから」

事務局長は素早く身体を入れ替えて、車道側に移動した。

「あら、ありがとうございます。事務局長、紳士的だわ」

「学校を出たら、坂井さん、でね」

普段、皆から『事務局長』と呼ばれている彼は、大学の敷地外に出ると役職名ではなく名前で呼ばれることを好んでいたらしい。この会話は、多くの職員がしばしば体験しているものだった。

「そうでした。坂井さんで」

「そうでしょ、事務局長になる前は坂井さんって呼んでたくせに」

「そうだった。ごめんなさい」

「わかればよろしい」

 雨脚が強くなってきていた。駅までは15分ほどの半端な距離で、バスはなく、通勤、通学に少々不便な大学だった。毎年あまり新入生が集まらないのは、この不便さが大きな原因でもあるだろう。

「万年筆のことだけど、次に入れるインクは、また黒のインクでいいのかな」

坂井は万年筆の話を続けたがっているように見えた。当の笛子は、万年筆のことなど忘れかけていたというのに。

「また黒って、黒じゃないインクもあるんですか」

「あるある、インクの色ならいくらでも。絵の具みたいにたくさん」

「でもさすがにピンクや黄色はないでしょ」

「あるよ、そういう色、結構人気もあるし」

二人の脇を、今度は小さめのトラックが通り過ぎた。水しぶきが坂井の足元にはねる。

「うわ、水がかかった」

「あら、さっきの私と同じ。私がそちらを歩きましょうか」

「いやいい、外側歩かせて、これくらい格好つけさせて、普段ださいから」

笛子は笑った。やはり、この男は好感が持てる。長年共に働いていること、同い年であることもあって、笛子は坂井の肩を「ださくないってば」と言いながら、軽く叩いた。

「そうかなあ。じゃあださくないところを見せて、ナンパするよ。田代さん、駅前でお茶飲んでいこう」

ちょうど駅の明かりが見えてきたところで、坂井は笑いながら言った。

「ナンパって表現はださいかも」

「すいません、普通に言います。お茶飲んで帰りましょう」

「はーい、一緒にお茶なんて久しぶりですね」



 学生が入ってこないような古くさいタイプの喫茶店を選び、二人は一番奥の席に腰かけた。ウェイターがメニューを持ってきたが、それは見ることなくどちらもオリジナルブレンドを注文する。

「それで万年筆の話の続きだけど」

「まだ万年筆のこと言ってるの、坂井さんしつこい」

「ごめんごめん。でも他のインクの色も見てよ。ちょうど今、持ってるから」

「インクを持ち歩いているのかしら」

「他の色のインクが入ってる万年筆を持ち歩いてる、ってこと」

坂井が黒い鞄からブラウンの革のペンケースを取り出した。ファスナーを開くと、以前に見せてもらった青のストライプが入った万年筆とは違うものが二本出てくる。

「こっちの緑の万年筆には緑のインク、こっちの赤い万年筆には赤のインクだよ」

同時に取り出したノートを開き、坂井は緑のボディの万年筆のキャップを外す。

「ほら、書いてみて。きれいな色だから」

笛子は言われるままに緑の万年筆を右手に持ち、ノートに『あ』と書いてみた。

「あ、ほんとだ。きれいなグリーン」

「でしょ。この赤の方も書いてみて」

笛子の買った万年筆とは明らかに重みの違いがあることを感じつつ、赤い万年筆で『あ』と書いた。

「なにこれ、ほんとに赤系じゃないの」

「そういう色のインク、たくさんあるんだよ」

笛子は驚き、ノートにぐるぐると円を描いたり、自分の名前を書いたりしてみた。

「きれいだろ、万年筆のインクは黒だけじゃないんだよ」

「ちょっとびっくりしたかも」

「これはこの前見せた青い万年筆、これも書いてみなよ」

見覚えのある青のストライプを手渡され、笛子は坂井の真似をしてそっとキャップを回して外してみる。

「これは普通の紺色なのね」

「ブルーブラックっていうね、インクの色としては」

コーヒーが運ばれてきたので、二人は慌てて万年筆とノートを片付けた。

「坂井さん、ブラックだったわね」

「田代さんは砂糖もミルクも入れるよね」

10年も一緒に働いていると、コーヒーの好みも見えてしまう。職員の中でも比較的仲の良かった二人は、役職が変わっても簡単に気安さを取り戻すことができた。

「田代さんの万年筆、何か好きな色のインクを入れてやりなよ」

坂井はコーヒーを一口飲んで、にこにこと笑いながら言う。

「好きな色のインクなんてそんなに売ってるものなのかしら」

「だいたいあるはずだよ。何色が好きなのかな」

笛子は首をかしげて考えた。好きな色は何色だろう。何色か、わからなくなっている自分に気付いた。

「今、好きな色ってあまりないな」

「昔はあったの」

「昔は…淡いピンクが好きだった」

「今は」

「わかんないなあ、あまり色のこと考えたことがなくて」

「万年筆のインク、色がたくさんあって見るだけで楽しいもんだよ」

コーヒーカップをソーサーに置いて、坂井は赤い万年筆を再び取り出し、ノートに線を引く。

「この色は『躑躅』っていうんだ」

「つつじ、ね」

「そんな感じの色でしょ」

「確かに。万年筆のインクに赤系があること自体驚きだけど」

「淡いピンクのインクもたくさんあるよ。今度探しに行こうか」

笛子は目を丸くした。探しに行こうか?

「大きな文房具売り場とか、デパートの万年筆売り場とか、いろいろ売ってるから。入試が終わったら、一緒に見に行こう。インクの入れ方も教えてあげるから」

「ちょ、ちょっと待って、休みの日に行くのよね」

「そりゃそうだよ。仕事中に行けないだろ」

「なんだかデートみたいねえ」

冗談で言った。心底、冗談で。

「デートだよ」

「デートよね」

「だめかな。ご主人、怒るか」

「怒らないわよ、別に、あの人は」

「俺の妻も怒らない。いないから、妻」

思わずコーヒーカップを持つ手が止まった。笛子は目を上げて坂井をじっと見た。

「いなかったっけ、奥様」

「昔はいたけどね」

「今は」

「離婚したから、二年くらい前に」

「ええと、お子様は」

「あ、いないんだ、うち」

笛子は眉をひそめて呟くように言った。

「そうだったの、知らなかった、ごめんね」

「なんで謝るの。公表してないからみんな知らないよ」

坂井は万年筆をペンケースにしまい、ノートを閉じ、鞄にしまい込む。その様子を、笛子は静かに見ていた。

「自分で言うのもなんだけど、俺にはもちろん下心がある」

年甲斐もなく胸がドキリとする。

「田代さんがこれで万年筆趣味になってくれないかなっていう下心」

「なんだ。下心って趣味の、か」

「他に何があると思ったんだよ」

「そう、ね…お決まりの男女のあれかと思った」

残っていたコーヒーを飲み干し、坂井はにこりと笑った。

「それもあるって言ったらどうする」

おっとりとして、のんびりとして、人懐こい笑顔とは似つかわしくない言葉に、笛子は戸惑っていた。

「今日の坂井さん、格好いいわね」

「そりゃあ口説いてるつもりだから。これでも」

「私が万年筆趣味に陥るようにね」

「そういうこと」

緊張感があるようなないような奇妙な空気の中で、笛子は心地よさを感じる。本気で、男女の意味で、彼に口説かれたらいいのに。確実に、そう思っていた。ほんのりと心が浮き立つ気持ちになった。

「万年筆のインク、見に行きたいなあ。連れてって」

「そうこなくっちゃ。入試が終わったら絶対行こうよ」

「入試よりも前に早く見に行きたいわ」

「じゃあ、できるだけ早い休みの日に行こう」

「来年の手帳も選びたいし。文房具屋さんならそれも見られるしね」

「俺は手帳にもうるさいよ」

「なら、教えてもらおうかな」



 小さな駅のホームで、それぞれ逆方向に向かう電車を待つ。各駅停車しか止まらない駅は、なかなか目当ての電車は来てくれない。来てくれないこの時間が、笛子には気持ちよかった。まるで女子高生のような、初恋の頃の気分を味わった。

 ようやく電車がホームに入ってくる。大きな音を立てて。笛子は坂井の顔を見て、聞こえない程度の声で言った。

「私、あなたのこと、好きよ」

坂井は聞こえなかったようで、「え?」と声を上げ、耳を笛子の口元に近づけてくる。

「なんでもない!」

今度は聞こえるような大声で、坂井に呼びかける。

「今日はありがとう」

「気を付けて帰れよ」

ドアの開いた電車に乗り込み、笛子は手を振った。坂井のにこりとした微笑みが、彼女を見送る。ドアが閉まっても、しばらく二人は見つめ合っていた。電車が動き出す。笛子が手を振る。ホームに残った坂井も照れくさそうに小さく手を上げる。彼が見えなくなるまで、ドアの側から動けなかった。



好きなものは特にない。好きなこともそれほどない。35歳を過ぎて結婚した夫のことも、好きではない。好きだった男は、かつていなかった。そして今もいない。いないはずだった。ついさっきまでは。

 自分に夫がいることは、ひとまず棚上げすることにした。心の中で恋をすることくらい、許されたっていいはずだ。心の中で済まなくなったら、そのとき困ればいい。今は先のことをくよくよと考えているよりは、あたたかく浮き立つ気持ちの方を大切にしたかった。

 何色が好きなのかな。昔は淡いピンクが好きだった。淡いピンクのキャップの万年筆に、かわいらしいピンクのインクを入れてみたい。そして、何を書こうか。


 いつの間にか、雨はやんでいた。でも、雨も悪くない。

 あなたと、こんな風に出会えたから。

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