相対の国のアリス 上

時富まいむ

登場人物

アリス・プレザンス・リデル

前編と続いて本作の主人公。もうすぐで誕生日を迎える予定だった所をひょんなことから相対の国に飛び込んでしまう。人を名前で呼んだり、思考も若干大人へと近づき、いい方で成長したが独り言のくせはそのまま。


シュトーレン

先代三月兎。知能と判断力が高くなっており感情表現も少し豊かになっているが、精神年齢がまだ子供。りんごが大好物。


エヴェリン

ウミガメモドキの少年。フィッソンがいなくなってからは色々吹っ切れたらしい。そのせいか臆病な性格は相変わらずだが以前の彼では考えられないぐらい突飛な行動に走ることも。


シフォン

帽子屋。お茶会と帽子売りはたまに開きつつ今はレイチェルと共にふらふらしている。性格は前にもまして好き放題周りを振り回すようになった。


レイチェル

現代三月兎。シフォンと一緒に旅をしており、わがままなシフォンに振り回されつつもなんだかんだで付き合ってる。新たな特異体質が芽生えた。


フィッソン

不死鳥。今回の彼は一味違う・・・!?


ジョーカー

人でなしの創造主。着実に淘汰の国及びこの世界を自分のものにしようとしているが・・・。



〜相対の国からの登場人物〜


エカテリーナ

相対の国の南部を統べる赤の女王。まだ幼い故におてんばでわがままだが彼女なりに良い国を作ろうとがんばっている。寂しがり屋。元々彼女は平民出身だった。嫌いなものは退屈と敗北。あとピーマン。


エリザベータ

早退の国の北部を統べる城の女王。慈悲深く、穏やかな性格の裏はしたたか。自分の領域の利益、また守るためなら冷酷にもなれる。エカテリーナやフィエールを王家に招き、パルフェを匿っているのも彼女である。


パルフェ

エカテリーナの側近で騎士団服団長。今回のゲームでのポジションは赤のナイト。とある理由で自身が男だということを隠している。いつも自分をことあるごとに「可愛い」と言うが本人曰くナルシストではなく事実なんだとか。怪力持ちの種族のため見た目にそぐわず暴れ回る戦い方をする。


フィエール

エリザベータの側近で騎士団副団長。今回のゲームでのポジションは白のナイト。エリザベータに命を救われた恩があり、彼女に一生仕えると決意した。真面目で頑固で融通が効かない。魔力の高い種族であり、どちらかというと後方向き。

 

サンタマリア

エカテリーナの家の庭に咲く意思を持つ花達のリーダー的存在で彼女が家にいる時は護衛も務めている。封印が解かれると女性の姿になる。ドライでしっかり者の頼れる姉御肌なのだが、物事を深く考えないまま行動しようとする呑気なところも。


リグレット

サンタマリアの側近。自分にも他人にも厳しすぎる性格で、周りからは鬱陶しがられて「鬼百合の君」と畏怖の意味で呼ばれている。サンタマリアには尊敬を越えた好意を抱いている。


シャルルトヒリター

合わせ鏡の化物。車掌を勤めているが日の光を浴びると石化してしまう為夜行運行しかできない。常に顔を隠している。また、複数存在するため普段は番号でお互いを呼んでいる。


フェール

独特の口調で話す、「名無しの森」の番人。そこらへんを飛ぶただの蚊だったが、偶然にも人と同じ思考をできる個体だったので今の姿を与えられた。誰によるものかはわからない。卑屈思考でありながら格下と見なした相手はとことんからかう。


ドルチェ

名無しの森をさまよう少年。臆病で人見知りだが、一度なついたら積極的に絡んでくる。誰彼構わず暴言を吐いてしまうことも。


ディー、ダム

双子の兄弟。青い方がディーで弟、赤い方がダムが兄。二人ともあまり気にしていない。年相応に無邪気で好奇心旺盛な反面腹黒く残忍で、生き物もただの「玩具」としか見ていない。ケンカもよくするが基本的に仲はいい。カラスが大の苦手。


とある図書館の司書。東部出身の青年。物腰柔らかで笑顔を絶やさないが、計算高く腹黒い一面も。巨大なカラスに変身することができる。


椿

榊の妹で彼のお手伝いとして働いている。人見知りが激しく、親しくなってもつんけんした態度が多いが自分の素をさらすことに抵抗があるだけである。


レオナルド

西部の権力者。自信家で尊大。粗暴な態度が目立つが仲間思いで情に熱い。誰であろうが戦の中で同じ土俵に立てば容赦しない。獣のような腕は父からの遺伝。


ユーマ

東部の権力者。レオナルドの家系とは先代から因縁があり、何かと勝負をふっかけている。思い込みが激しくプライドが高い。いやみっぽい。立ち振る舞いは紳士だが、女好き。


ハーミット

ジャバウォックと共に封印された少女。見た目は人間だが濃い魔物の血が流れている。身体能力に全振りして知能はイマイチ。なのでバカでうるさい。特徴的な舌足らずはうっかりで魔法を放さないようにするためかけられた封印みたいなもの。


スネイキー

ジャバウォックと共に封印された少年。彼もまた魔物の血が流れている。家族を人間に皆殺しにされた過去から自分のためになる行動を優先する利己的で怠惰な性格になった。引きこもりなので世間知らず。意味もなく穴を掘りたがる。寒がり。



スチェイム

自分の名前が好きではなく、「南風」と呼ばせている。元はただの人間だが魔物側に味方したせいで封印された。ジャバウォックにより無理やり魔物の血を流されたせいで身体自体は丈夫になったものの時折風邪のような発作を起こす。ハーミット達やビバーチェ達の保護者的存在。


ビバーチェ

ジャバウォックの部下。彼に惚れている。ハイテンションでふざけた態度の裏ではどんな残酷な手段でも目的のためなら躊躇わない、影で数多の策を張るなど狡猾な性格である。巨大な魔物の姿に変身できる。


アレグロ

ジャバウォックの部下でビバーチェの相棒。見た目のゴツさからは想像できないほどナイーヴで、目を隠しているのも顔が怖いと言われるのが嫌だから。巨大な魔物に変身できるが、その時はとても可愛らしい顔である。


カルセドニー

赤の軍に属する、ポジションはビショップ。お金にがめつく、儲かりそうな仕事を掛け持ちしている噂も。お金以外のことはそんなに考えていない。その実、普段は隠しているがとてつもない魔術師。


ヘリオドール

白の軍に属する、ポジションはルーク。戦闘の技術も魔法の教養も高いのに、争いを好まないので滅多にその腕を披露しない。家が金持ちだが、親の七光りと思われるのが嫌なので努力は絶やさない。


ハーティー

本名はハンプティ・ダンプティ。大昔にジャバウォックを封印したとされる王様。力を使い果たした結果いまはたまごみたいなよくわからない姿に。尊大、能天気、自由奔放。以前は五十ぐらいの歳の男性だったが復活の際になぜか若返った。


ジャバウォック

一瞬にして世界を滅ぼしかねない力を持つ化け物。体の中には異空間を宿していると噂。傲慢で強欲、欲しいものはなんとしてでも手に入れようとする。人間の姿は仮のものだが、見栄を張って若い美男子の姿に変えようとしたら若返りすぎた。また、他人に自分の存在をすりこむ「存在認識」という力を使う。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る