第5話 晩餐のメニューはハンバーグ?!デザートは?

 全員で食堂に向かうと、先に叔父夫婦と伯父夫婦が食堂着いていました。

 なんて大人数なのでしょうか?


 またそこで軽く挨拶をして、それが終わると全員で席に着くと、タイミング良く食事が次々に運ばれて来ました。

 本日のメニューは、ハンバーグの様ですわね…。それも、目玉焼きがハンバーグの上に乗っていて華麗に盛り付けてあり食欲をそそります。

 くいしんぼうの、お兄様達は絶対に一皿では足りないわよね?きっとフフフ。


 ですが、こんな食事も珍しいのかしら?ジーク殿下と国王様は驚き感激してます。

 なんかこの反応は………先日の伯父一家を見てる様ですわね?あの時も大騒ぎでしたが……。

 ここの食事は大層珍しいのでしょう。

 でも、まだまだ伯父一家や皆様が驚くわよ?


 私は他の国の食事事情は知りませんが、……リシュタール王都の食事は、何も口にしたくはないです。

 だって本当に!美味しくないのですもの。


「さあ、皆様御食事にしましょうか?」

「あぁ、どれも目の前の料理は旨そうだな?」

「ええ、どうぞご賞味ください」


 お父様とお母様が皆様にお声を掛けて食事が始まります。

 私とお兄様達は小さな声で『頂きます』と呟いて食事を始めます。


 カチャカチャと、食器にフォークとナイフが当たる音がそここから聞こえて来ます。

 どうやらお出ししたお料理は、お口に合ったのかしらね?皆様無言で食べ進めてますわ。

 ですが、ある程度食事が進めばお話も出ますわね。


「これは……旨いなぁ~。なぁ、ジークよ?唯の肉の塊かと思ったら、こんなに柔らかい肉だぞ!それに、野菜が入ってるのか?実に旨い!」


 しみじみと、真面目な顔をして感想を仰ってますが……そんなにですか?


「我が国にも、これを是非広めたい物だな?」

「そ、それは……父上。お止めになった方が宜しいかと」

「ふむ……まぁ、そうか………お前が言うのだからな。今回は諦めよう。それにしても旨いな!」


 殿下達の会話を、お父様や私とお兄様達が聞きそっと胸を撫で下ろしたのは……言うまでもないわ。


「そ、それより、アルバン陛下?貴国の飛竜は、見事ですなぁ?あれはどうやって使役しているので?」

「ん? あれか?あれは飛行隊の騎士達が各々がテイムして飼い慣らして居るのだ。あれに乗ると移動が早いからな!」

「そうでしたか…それは羨ましい。私共は未だ飛竜等は手にも入れられないですからね。移動も馬車で、時間が掛かる」

「伯父上……そう固い話しは後程に?未だ食事中ですよ?」

「……おっとそれは、すまないね……」

「いえ」

「え、ええっと……食後のデザートは、桃を御用意しましたわ。アルバン陛下どうぞ、ご賞味くださいませ」

「おお!あの温室の果物だったな?それは、楽しみだ」


 場が白けて仕舞ったので、無理やり話しを変えてデザートの話しを持ち出して場を和ませたけれど……和んだかしらね?

 それから、食事が終わり桃のデザートが出て来てまた、国王様が騒ぎだして……。

 誰か、あれをなんとかしてください。



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