第12話 父と叔父の感慨によると……
叔父様に、お利口さんと言われてなんとも微妙な顔をお兄様達として。
お互いに顔を背ける。
「お、叔父上!変なことは言わないで下さいよ!それより何ですか?我々にさせたい仕事とは?まさかまた、パトリシアのサポートですか?」
「フフフ。本当に君達は、察しが良くて大変説明がしやすくて……助かるよ。ククク」
「父上、それに叔父上?シアに何をさせたいので?」
「う、うむ。なに、たいした事ではないぞ?」
「そうそう、父上から奪った土地がな余っている。そこをここの城と、繋げて拡張したいのだが……。あの老人は森の管理一つ、してこなかったろ?なので………」
ろう?と言われても……知りませんわよ?
お兄様達は御存じなのでしょうが……。
「もしかして、お父様?魔物狩りと土地整地ですの?そして、今回のお招きする方達の、施設の建設ですの?」
土地って、どれ程あるのかしら?
地図は、ございませんの?
「ハハハ!本当に、本当聡い。大変素晴らしい答えだよパトリシア!それと君に、ご褒美の土地を上げようと思ってね?パトリシアは民達に向けて、店を出店させたいとか?」
「は、土地?」
「そうだぞ!今回の会議で、施設を作るのは宿泊施設がメインだ!それと、馬車の待機場所に厩舎。だが、そんな物今回だけの施設で、会議が終わったら使わん!そんな勿体無いことはできんだろ?」
「そこで、会議が終わり次第パトリシアが管理する。土地にすれば良い」
「「「はぁ~」それは?」なんですのそれは!」
「で、でしたら。シアは?この城に住まないのですか?」
「それは……パトリシアが城と自分の屋敷と、自由に行き来すればいいだろ?部屋はそのままだしな?」
「従魔が増え始めてるだろ?それに畑もこの城の土地だけでは、狭いのだろ?パトリシア」
「ですが……お父様、叔父様?私は城下で小さな店を、誰かに任せられればそれで……」
「パトリシア?この城の敷地面積が広くなるだけだよ?それに、土地は城下の直ぐ側で一部が伸びる。そこに店を構えたらどうだ?まあ君の結界の力は、必要になるだろうがね?」
「それと……城にある湯殿を広げたい!」
「そうそう!あれ私の屋敷にも欲しいが…。どうせなら、城の者全員が使える施設も出来れば欲しい」
な、なんだが考えが。
お父達……とっ散らかってませんかね?
聞いてて、頭が混乱してきたわ。
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