第10話 相談?

「アハハ。そういえば、パトリシアとさっきまで一緒に居たね?マクレインが、引っ張って行ったので。忘れてそのまま、見過ごして仕舞ったよ!ハハハ」


 そこは忘れずに止めましょうよ?叔父様…全く笑えないですわよ?


「ポールすまないが……」

「承知致しました。フフフ。呼んで参ります」

「頼む。ポール」

「それにしても……パトリシア?」

「なんてすの?お父様」

「お前、その子達は?また増えたかい?」

「え?あぁ。今、気付きましたの?お父様」

「先程から目には入って居たがね……」

「フフフ。そうなのです?リズかお城から抜け出て、見つけたらしいですわ。申し訳ありません。お父様」

「まあ、謝らなくても良いがね?取り敢えず影に入れてくれないかね?」

「……分かりましたわ。フフフ」


(ルト、ルクス。チビッ子達連れて影に入っててね?)

《分かったよ……後で遊んでね?》

(フフフ。分かったわ)

《おやつもね?》

(………はいはい)


 それだけ言って、6匹のチビ達が私の影にはいって行った。


「すまんね?パトリシア?」

「いえ?私も連れてきてしまってごめんなさい。お父様」


 一応お父様には、黙ってる訳にも行かないので連れて来たのですが……。お許しを頂いて良かったわ。


「失礼致します。アレク様をお呼びして参りました」

「父上?お呼びですか?」

「ああ、そこへ座ってくれ。これで全員かな?」


 お母様はいませんが……?


「で?何ですの。叔父様からは少し伺いましたが。2週間後の事でしたら、私あまり係わりたくはありませんわよ?」

「まぁ、そう言うな?パトリシア」

「ですが……お父様!」

「2週間後の貴族会議には、依子の貴族と新しく協力関係を持つかも?知れない貴族達を、呼んでいてな。その貴族達との、話し合いの場を設けるのだが。会議室が狭いのと、滞在中の施設の問題を話し合いたくてな?」


 私達にお父様が相談したいと言います。

 続いて叔父様も、話し合う案件を提示してきましたわ。


「それと、会議が終わって最後の夜の晩餐会の趣向を、少しだけ凝らしたいのだが。全く良い案が、思い付かない。普通に座って食事って言うの、もつまらないだろ?」


 つまらないって………普通にすれば?

 ベルガモット家のお料理美味しいわよ?

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