第25話 お話し合い。

 クレマンド殿下の、爆弾発言にビックリしましたが驚いても居られないので、詳しく事情を聞きましょうか?


「殿下、国を出たとは…どういう事ですの?」

「え?それはね、継承件を捨てて来たからだよ?だからある程度、私は自由になったと言う事だね。第二王子という肩書きは、未だあるけれどね……」


 は?どういう事………私は馬鹿になったのかしら?全く理解が、思考が追い付きません。


「はい?王子ではあると?」

「まぁ、そうだね?でも、もう国には帰るつもりは今の所はないけどね?」


 また、さらっと爆弾発言してませんかね?

 王子さまぁ~!


「はっ……で、では?私と婚約して、どうするおつもりですの?」


 この方、これから先何処に住むのかしら?


「それは………困ったな?出来ればここで、君達の仕事を手伝って、君と一緒に居たいのだが……。まぁ、それが無理なら潔く国に帰って。弟からの嫌がらせ(暗殺)をなんとか、防ぎながら向こうで暮らすけれどね?」


「えっ?それは、私の返事次第って事ですの?(何その怖いエピソードは!)」


「ええ、そうなりますね」ニコッ!


 ニコって、笑わないでぇ~!笑顔が眩しい!

 って、そんなことじゃ無いわよ。

 なんで?何でぇ~、そんなプレッシャーを私に掛けるのよぉ~!!


「そ、そう言われても………仕事って?」


 私では、お仕事の事は分かりませんわよ?

 お父様達に、聞かなければなんとも……。


「そうだねぇ~、何ならパトリシアのサポートでも、構わないよ?私は………うん!それが良いね?ずっと君と一緒に居られる」


 ど、どうしてこう………甘いのかしら?

 自国で、婚約者が居たでしょうに?


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