第20話 温室とルト

「シア?なに考えてる?」

「え?あぁ、葡萄とかリンゴはお酒に成るなと思いまして………」

「葡萄は。わかるが、リンゴもか?」

「ええ、まぁ……ドワーフ達が知ってるのではないですかね?蒸留酒を作るのは難しいですわ……」

「それなら、取り敢えず葡萄と、リンゴは、決まりだな。ここの畑はそれでいこう!」


 楽しみにしてるのかしら?ですが………。


「あぁ、でもリンゴのお酒は難しいですわよ?」

「なんでだ!シア?」 

「材料に成る、原料も無いですし。作る手段も難しいです。まぁ食べて消費しましょう?お菓子にも成りますわ?」

「そうなのか?」シュンとしてます。


 嫌ぁーーー!お兄様!キュンです。やめてください!


「さ、ルクス、ルト?ここにリンゴの木を植えるわよ?」

《わぁ~い!いつ出来るの?今すぐなら良いなぁ~》

(ルクス!木の実だから、未だよ?)


 と私がルクスにいうと。


《ええぇ~!そうなのかぁ》シュン。


 ああ、こっちでもシュンてしてますね?

 か、かわいい♡キュンです!おっと、気が逸れました。

 お仕事してしまいましょう!

 畑の土は、良い感じのふわふわですわね。

 地面を手で触り、イメージしてリンゴの木を植えていく。

 植えた林檎畑を、眺めて見たら綺麗に等間隔で植えられていて。我ながらお見事です!


《おお!主凄い!》

《ねぇ~凄いねぇ!ぼくは?何かすることある?》

(あら?ルトお手伝してくれるの?)

《うん!お手伝い!》


 ならどうしょうかしら?

 あ、梨の棚を………駄目よ!あれは力仕事になっちゃうわ!

 ま、まぁ取り敢えず、梨とみかんを植えちゃいましょう。

 梨は、梨棚も作らないとですわね。


 ルトのお手伝い…………悩むわぁ~?


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