第47話 領地へ 改造しちゃった♡

 ………あ、キャンピングカーにしちゃえば良くない?あくまでも擬きだけど!


「ちょっと、二人とも外に出てて下さる?」

「え、また。お嬢様!なにを?」

「いいから、ほら出て。出て」


 二人を馬車から追い出して、現世のキャピンクカーの内装を思い浮かべる。

 すると、馬車の狭苦しい空間に、リビングの様にソファーができ、テーブルが出て部屋に成った。そして、奥には狭いがトイレも出来上がる。


 ソファーと、テーブルは縦長の物を創造した。

 なので揺ったりと座れる筈よね?


「まっ、こんなものかしら?」


 此なら、快適よね寝場所は外になるけれど良いわよね?

 馬車から、顔を出して執事の二人を中に呼ぶ。


「グレン、アイザック、こらならどうかしら?」

「「………」」


 呼ばれた二人は、馬車の中の内装を見て言葉をなくす。


 何処の世界にこんな馬車があるのか?

今まで我々が乗って居たのも、規格外過ぎるのに来客用とは言えこれは……。

(隠す)というレベルではなく、見せびらかしたいと思われても仕方がないのでは?


「……お嬢様やり過ぎです」

「これは、隠せません。元に戻した方が懸命でございます」

「え!そうなの?なら元に戻すわね?

でも、王族の方がお使いに成るなら。これぐらいのおもてなしも、必要じゃないかしら?」

「「はあ……」お嬢様」

「……駄目かしら?」


 上目遣いで執事二人を見る。

 だが、パトリシアとしては面倒なのでこのままで通したいのよ?オホホホ!である。


「はぁ~分かりました。ヴァルカンド王子様に付ける執事、メイド達には徹底的して、これが普通と通達しておきますよ………全くお嬢様は」

「フフフ、ありがとう。グレン!さすが私の執事だわ!!あ、アイザックもね♡」


 ニコリと笑って誤魔化す。

 …………勝った。

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