第23話 領地へ 休みたいわ

「お、おいシア。殿下に失礼だぞ?」


(止めて下さいませ!お兄様。私は、いいです。このままにさせ下さいませ)


「全く!普段とは全く違うのだから……ヴァルガンド殿すまないね妹が失礼を」

「いや、大丈夫だ!それにしても先程と打って変わって、可愛らしい妹君ですね」

「は?可愛いですか?それはそうです。私の自慢の妹ですよ?当たり前ですねハハハ」


 止めて!お兄様。今シスコン出さなくて、良いから!!


「ハハハ、確かアレク殿と言ったかな?随分と妹君を可愛がって要るようだが?それでは妹君が不自由ではないのか?」

「ハハハ、そんなことは無いですよ?これでも随分とお転婆な妹なので、私が目を光らせてないと、直ぐ何処かに行ってしまう」


 全く困った妹ですよ。と言うが今そんなこと言わなくてもいいわよ、お兄様止めて下さいませ。

 何故他国の王子と睨みあうのかな?

 ヴァンスお兄様、私がお父様の元へ戻ればよかったです。


(アレクお兄様)


 クイクイとアレクの裾を引っ張る。


「なんだい?シア?」


 満面の笑みで、私の顔を見ないで下さいませ。実の兄なのにキュンってしますわよ?止めてください。魅了の笑顔をだすのは。

 それに、やけに優しい態度ですわね?


(あ、あの私あちらで座って、休みたいです。疲れましたわ)


 あちらと言ってヴァンス達が座る場所を指をさした。


「あぁ、すまんな。では、あっちで休むか?ヴァンス兄上もいるしな」


 うんうんと頷く私に、アレクお兄様が私の頭を撫でるお願い止めて!!


「お、お兄様やめて下さい。頭はなでなくて良いでから。私は、あちらで休みたいですわ……」

「ヴアルガンド殿、申し訳ないが。妹が疲れた様だ!あちらで休ませますので、御前を失礼致します」

「え?あぁ。だったらこちらで一緒に休まないか?」

「い、いえ、彼方には兄が居りますので。では失礼します」


 ほっとして、移動をしょうとアレクお兄様と歩き出したら。


「では、私達も。そちらで休せて貰おう、おい!トリマン移動を!」

「え?あ!はい。畏まりました、クレマンド様」


 って言ってるわよ、お願いです休ませて下さいませ!!!


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