第6話 卒業パーティー会場にて 2

 居るのかも分からない神様に愚痴り。

 パーティー開始の号令を待つが、実行委員から一向に開始の号令が掛からないのだ。


「ねぇ?パトリシアそろそろ、式が始まる時間ですわよね?」

「そうですわね?そろそろのはずですわ、打ち合わせも前にしたわ」

「学院長も居ますわよ?」

「イリア………何処にですか?」

「ほら、彼処にいますわよ」


 と、イリアは学院長の居場所を指を指す。


「あら本当ですわ、イリア目が良いわね。感心感心」

「マリエール貴方私を、馬鹿にしているのかしら?」二人で賑やかだわね。

「フフフッ、何だか可笑しいですわね?お二人共」

「「酷いですわ、パトリシア」笑うな」


 三人でフフフと笑い合いながら立ち話を続ける。

 すると、私達の側に同級生の男子生徒達が話し掛けて来た。


「ごきげんようパトリシア様、イリア様、マリエール様。お三人で楽しそうですね?我々も仲間に、入れて下さいませんか?」


 同級生の言葉に、私達三人顔を見合せ苦笑いをする。


「ごきげんようえっと、貴方は確か……」


 首を傾けると、わざわざ自己紹介をしてくれた。


「メイナース伯爵家の長男で、ザインと申します」


 伯爵家ね、見た所笑顔が厭らしい。(イリア意見)


「私はバルハイン子爵家の三男で、ダントと申します」


 あっ!三下1号君。(マリエール意見)


「私はグーレール準子爵家の次男で、ランドと申します」


 こっちは2号君。で良いかな?(笑いながら二人の意見)


「これは、ご丁寧にえっとそれで、私達とお話ですの?」


 小声で、ひそひそと二人でなにやら話してるけど、私に対応させないで欲しい。


 何故家名を乗るのか不思議だけど、三人を良く見ると中々容姿が残念だ。

 親分子分みたいですわねぇ~。(苦笑い)

 甘く見られた物だわ、イリア達を見ると悪い顔をしてる。貴方達やらかさないで下さいね?


 お願いですよ?学園での最後の催し物ですよ。


 パトリシアは、内心祈る。

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