第4話 卒業パーティー会場へ 2

 白々しく何も知らない振りをして、惚けて話しを逸らします。


「お父様、この馬車は快適ですのね?何処も痛い所がございませんわ」

「そうであろう?パトリシアの言った通りに、馬車の車軸を改造してある。流石私の娘だよ」


 ん?私なにかしたかしら???

 えーと、ああ言ったわね確かに言ったわ。

 子供の頃初めて馬車に乗った時、お尻が痛かったので父に言って説明したら、早速ドワーフの親方と作ったわね。

 忘れてました。アハハ(汗)


「そうでしたね?でも、私なんてまだまだですわ。やっと学園を卒業するのですから」

「ハハッ、そうだな今日は楽しみなさい。最後の学園でのパーティーだ」

「ありがとうございます。お父様」


 馬車の中で色々話をしていると馬車が止まる。


 どうやら学園に到着した様子、執事から声が掛かり扉が開く。


「旦那様お嬢様学園に、到着致しました。

 お足元にお気を付け下さい」


 先に父親が馬車から降りる。

 ドレスの裾を持ち、降り口に立つと先に降りた父が手を出しエスコートしてくれる。


「さて参ろうか、私のお姫様」


 ニコリと笑うイケオジ爆発である。


「お父様、ありがとう」


 手を取り馬車から降りて学園に入って行く。

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