第2話 卒業パーティー準備

 そこからは、準備は早かったわ。

 バタバタとエルサが動いて、私の支度が出来上がっていく。

 私は、されるがままに大人しく座っているだけなので、楽なのですが………。

 気分は着せ替え人形ですわね?


「お待たせ致しましたお嬢様、こちらで如何でしょうか?」


 パトリシアが姿見の前に立つと、完璧に仕上がったお人形が立っていた。

 金髪の髪が、ハーフアップで結い上げられていて、宝石で出来た花の飾りが付いた金の髪止めに。

 宝石の付いた押しピンが、髪に編み込まれて可愛くなっている。


 ドレスはプリンセスラインで、白とブルーの2色使い。


 レースがふんだに使われ、裾が少し長い。宝石も散りばめてあり。 

 メイクはナチュラルに仕上がってる。

 肩も胸元も見えるがレースで被い、透ける感じにしてある。


 スカートの中には、ふんだんのオーガンジーでボリュームを出して要るので、軽い仕上がりで着ていて楽です。


 そして、鏡に移る自分を見て思わずニヤケてしまう。



《えっと、誰これ?あっ………そうか、今の私だ。日本で暮らして居た私ではない。日本で暮らして居たが、事故に巻き込まれ死んだらしい。気が付いたら、赤ん坊の姿だった。それから18年経ち今日は、学園の卒業パーティーです。これから楽しい事が待っています》


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