3話 決別。
――姉さんが学園に入学して2年が経った。そして去年の夏休み、姉さんが家に帰ってくることはなかった。
「姉さん、やっぱり学園で何かあったんだ……」
俺が姉さんの事で悩んでいると、家のインターホンが鳴った。
「もしかして、姉さんか?――いや、姉さんならインターホン鳴らさないよな」
俺がインターホンを確認すると、画面に映っていたのは荷物の配達員さんだった。
――荷物を確認すると、送り主は姉さんだった。
「姉さんから荷物?なんだろう……」
俺が荷物の中身を確認すると、中には……。
「………………。手紙、だけ?」
手紙だけが入っていた。そして、その手紙には衝撃的なことが書かれていた。
『――――さようなら、瑞人。探さないで』
俺の思考は姉さんのことでいっぱいになる。考えて考えて、考えてしまう。
――――姉さんに、何かあったのか?
――――姉さんは、無事なのか?
――――姉さんは、今どこに?
――――姉さん、どうして……。
――そして俺は、一つの考えとたどり着いた。
『――――姉さんを探そう』
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