2話 天才。

 ――俺はあれからこの学園について、色々と調べてみた。


 まず、この学園には年に一度、夏に能力祭というものが行われる。能力祭には個人戦と団体戦があり、どちらにも参加は可能である。


「まあ俺の場合、チームを組んでくれる奴なんていないから個人戦だけなんだけどな……」


 それから、この学園が誇る10人の天才たち……。


 10位、三島みしま美香みか。特殊能力は再生で、他の人よりも身体の傷の再生が早い。また、他人の回復もできる。


 9位、片瀬かたせあゆむ。特殊能力は物体変化で、壁や床などを変化させて攻撃することができる。


 8位、三崎みさきけん。特殊能力は方向転換で、物体の動きを巧みに操ることができる。


 7位、天城あまぎ美樹みき。特殊能力は浮遊で、自分以外にも使うことができる。


 6位、東条とうじょう一樹かづき。特殊能力は速度変化で、触った物体の速度を変えることができる。


 5位、沼田ぬまた悠一ゆういち。特殊能力は透明化で、自分が持っている武器にも使うことができる。


 4位、桐谷きりたにあざみ。特殊能力は爆破で、自分の好きな場所を爆破することができる。


 3位、花嶺はなみねかすみ。特殊能力は読心で、相手の心の声を聞き、行動を先読みすることができる。


 2位、鷺沼さぎぬまはじめ。特殊能力は凍結で、自分の好きな場所を凍らせることができる。


 1位、凛堂りんどうかるた。特殊能力は最強で、相手の身体能力と筋力をコピーしつつ、自身の身体能力と筋力を向上させ、ある程度の攻撃を防ぐバリアを展開できる。そして、自分が使う武器の最大限の力を解放できる。


「――凛堂、かるた。俺が最終的に倒さないといけない、敵だ」


 俺は、決意を新たに部屋を出た。――そして、今年もその季節がやってくる。

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