誰があなたを

誰があなたを見ただろう

誰があなたを知るだろう

だれも だれも 見てはいない

        知ることはない

あなたに生えるたった一本の青い草が

風に吹かれてもがれそうでも

それを感じるのはそれはあなただけ

あなたが陽だまりの窓辺の

安楽椅子に座ったとして

そこから平穏な草原を眺めながら

心は実は深い苦しみにあえいでいても

誰にも知られることはない

一つの身体 一つの心


あなたは小さく割れた心の穴から

あなた自身を じっとみている

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