『のろい』5

やましん(テンパー)

『のろい』5


 『これは、フィクションであります。間違いなく、フィクションです。のろい、シリーズは、これで、おしまい。』




 先生


 『あのなあ、やましん、立ってろ。おまえ、なにやってんだ。ご両親が自宅の二階からみて、泣いておられるぞ。』



 生徒


 『どわ〰️〰️〰️〰️〰️爆笑』



 そりゃ、ま、勉強できるくらいなら、苦労しませんよ。


 しかし、やましんは、ほかに、気になることがある。


 なぜ、川端さんは、自決した?(三島由紀夫氏に続いてで、世間はショックでした。)


 伊豆の踊り子、わからないけどなあ。


 それより、シベリウスさんの、ヴァイオリン協奏曲について。


 なんだか、すごい。すごい。


 この世には、こんな、すごいものがあるんだなあ。


 チャイコフスキーさんの交響曲第4番と第5番の違いについて。


 4番は、恐ろしい。


 まさに、のろってる。


 チャイコフスキーさんは、世間をのろってる。


 でも、5番は、すごく良い。泣きそうな夢がある。


 とくに、第2楽章は。



 宮沢賢治さまは、別格だ。


 『銀河鉄道の夜』は、小学生4年くらいから、すごい、と、感動していました。


 科学と宗教を並べてすんなり説明している。


 とくに、セロのような声の人、あれは、そもそも、だれなんだろう。(後期稿になると、削除されている。)


 涙が止まらないんだ。


 ま、考えたって、その、程度しかわからないけどね。ばかだから。


 でも、授業より、ずっと、面白い。


 先生の言葉より、深い気がする。 


 それだけ。


 教科書には、あたまが、拒否反応するんだな。


 あの、無味乾燥な羅列はなんだろう。


 ぼくには、わからない。


 いまからしたら、たぶん、ぼくは、発達障害に該当した可能性が高いが、当時は、そうした話しは聞いたことがない。


 しかし、先生は、勉強ができる生徒だけが好きらしい。


 『あんたなんか、高校に合格するわけがない。』


 みんなの前で、そう、ある、英語の先生から、断言され、たぶん、笑われた。


 反発力を、狙ったのかしら。


 ならば、成功でしたね。


 たしかに、すごく、反発したから。


 学校は、みかぎって、数学の個人レッスンに励んだのです。(英語じゃなくて)


 まあ、昔のことですから。


 中学校を、通して、良く評価されたことは、ほとんど、覚えがないです。


 ただ、理由はわからないが、技術家庭科の先生から、『優秀です。』と言われたことがあるのです。テストで、良い点を取ったらしい。


 でも、もうひとりの先生からは、『教師になって30年、君みたいなぶきっちょは、始めてみた』、とも、言われました。


 先生によって、見方が変わるらしい。


 いや、ペーパーと、実技は別みたいだ。


 音楽と、国語だけは、成績が良かった。


 もうすこし、なんとかならなかったの?


 自分をのろう毎日なのです。


 『死ね❗ やましん。』


 あたまのなかで、何回も、自分が自分に、

主張するのだ。


 麻酔みたいなものだ。


 自分を呪って、苦痛から逃れようとしている。


 卑劣な手段かもしれないが、だからと言って、楽でもない。


 『てんねんぱーま、くそパーマ❗』


 中学校時代には、よく、あさから夕方まで、そう、回りから、罵られたが、あまり、相手にはしなかった。


 きりがないものですよね。


 しかし、もしも、『呪い計』があったなら、振りきれていたとは、思います。


 いまだに、この、言葉は、のろいの言葉である。ほんとにです。心が、震えますから。


 そんな、あるひ、生徒がひとり、自殺した。


 ガス自殺だったらしいが、学年は違っていた。


 やましんなど、ものの数にもならないくらい、悩んだのだろうなあ。


 やましんへのかぜあたりが、多少ゆるんだかどうかは、記憶にありません。


 

      🔥 👻 🔥

     ぎょわ〰️〰️〰️〰️〰️

        

 


 


 


 


 


 


 


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『のろい』5 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る