手に入らない物を手に入れる方法

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 おでかけしてると、ついお店の方をみてしまうの。


 よせばいいのに、ないものねだり。


 視線がくぎづけ。


 ショーウィンドウの向こうにあるキラキラ。


 光を受けてぴかぴか輝くそれは、とってもきれい。


 あんまりきれいだから、欲しくなってしまった。


 でも、悲しいかな。


 値札を見たらゼロがいっぱい。


 これじゃあ買えるだけのお金がないの。


 きっとあれが手に入れば、もっと幸せになれるのに。


 きっときっと、もっと満たされるのに。


 でも買えないんだから仕方がないよね。


 ばいばい、さよなら。


 すっぱり諦めよう。


 だって、後で盗みに来ればいいだけだし。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

手に入らない物を手に入れる方法 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ