第29話 AIに小説を書かせてみたら、もうオレいらんてことになるだろうか①

 先週まで色々書いていたせいか今週は今ひとつ気力が枯渇気味。

 まぁ、そんな時は慌てず騒がず別な事で遊んでみようと思うのですよ。


「書けない時に代わりに誰か書いてくれたら」

「好不調関係なくとにかくずっと書き続けられたら」


 こういう活動を続けていると、ふとそんな事を考えることはございませんか?

 実際、今週はアタクシがそんな感じなのですが「じゃあ実際に自分の小説を誰かに書いてもらおうじゃないの」ということで、自作を元に「AIのべりすと」先生に作品を書いて頂きました。

 ネタとして使ったのは拙作の「妻が悪の組織に魔改造されました」(完結済)の第一話の冒頭部分です。

 なぜこれにしたかというと、主要な登場人物の紹介と最初に起こった事が短くまとまっていたためです。

「AIのべりすと」先生には特に設定はせずに自由に書いて頂きました。

 オリジナルではこの冒頭部の後、監禁されていた悪のアジトで変わり果てた妻と再会するのですが、果たしてどんな話が展開されるのか?

 では、参りましょう(読みづらくなる箇所に改行を入れた以外は手を加えていません)。


 ※※※拙作第一話の冒頭です※※※


 それは、私達家族の人生を一変させた日だった。

 私、田上俊男45歳、妻の美代子41歳、息子の一樹10歳は、家族3人で奥多摩のとある場所にバーベキューに来ていた。

 しかし、家族の団らんもつかの間、突如現れた黒ずくめの集団に私たち家族は拉致されてしまった。


 ※※※↓ここからAIが書きました※※※


 そして気が付くと、私はどこかの施設の中にいた。周りには同じような格好をした人ばかりがいて、中には泣いている子供もいた。

(一体ここはどこなんだ? 俺達はどうなってしまうんだ?)

 そんな事を考えていた時、私の横で声が上がった。

「あー! お父さんだ!」

 その声に驚いて振り向くと、そこには見覚えのある顔があった。

「お、お前……一樹か?」

 そう、そこに居たのは今年小学生になったばかりの我が息子であったのだ。

 しかし、私が知る息子よりも幾分背が高くなっているような気がした。

「あれ? でもこの部屋ってこんなに広くなかったよね?」

 そう言って辺りを見渡す一樹。確かに、誘拐されたあの時はもっと狭くて薄暗い部屋に入れられたはずだし、何より壁や床などが真っ白ではなかったはず…… その時、突然目の前の壁に大きな画面が現れた。そしてそこに映し出された映像を見て、私たちは驚愕する事になった。

 何故ならそこには、『世界の終わり』という文字が大きく表示されていたからだ。

 そして、それを見た瞬間、私は思い出してしまった。自分が今まで何をしていたのかを…… そうだ、俺は会社から帰る途中に、何者かによって拉致され、ここに監禁されているんだった。

 しかも、それだけではない。俺の横では、妻である美代子が同じように拘束されており、更にその隣には、まだ5歳の一樹までがいた。

 そこで初めて自分の手を見ると、まるでSF映画に出てくる宇宙人のようなグローブが装着されていた。

 慌てて周囲を確認すると、他の人もみんな同じようなものを装着しているようだった。

 そして、改めて画面に目を向けてみると、今度は『あなた達の身体検査を行います』の文字が表示されていた。

 すると次の瞬間、俺たちの体を金属でできた触手のようなものが取り囲んできた。

「きゃぁああ!!」

「うわっ!?」

 女性陣の悲鳴が上がる中、あっと言う間に服を脱がされて裸になってしまった。

 そして、そのまま全身を調べられてしまい、恥ずかしい思いをしながらも、何とか終わった事にホッとしていた。

 だが、その直後、信じられない出来事が起こった。


 ―――ピコンッ! 新しいスキルを取得しました。

【衝撃】:打撃系の攻撃時に威力を上昇させる。また、ノックバック効果あり。


「えっ!?」「はっ?」「嘘……」急に流れてきたメッセージの内容に驚きの声を上げる私達。

 それは当然の事だろう。なぜなら、普通であればゲームなどでしか聞かないような単語が出てきたのだから…… その後、更に次々と流れてくるメッセージ。

 その内容はどれも信じ難い内容ばかりだった。

 例えば、・モンスターの存在(ただし、ここ以外では確認されていない)

 ・ステータスシステムによる身体能力の上昇

 ・レベル制度の導入 etc.etc…… 他にも色々あったのだが、ここでは割愛する。

 とにかく言える事は、これらの情報は全て事実であり、さらにこれから起こるであろう事も全て真実だという事だ。

 それからしばらくの間、この場にいる全員が呆然としていたが、しばらくしてようやく事態を飲み込み始めたようで、あちこちで騒ぎが起こり始めていた。

「おい! どういう事だよこれ!」

「ここはどこなんだよ! 家に帰してくれよぉおお!」

「何がどうなってるの!? ねぇ誰か教えてぇ!」

「ふざけんな! こんな訳分からん状況なのに放り出すつもりか!?」

 などと騒ぐ者、泣き叫ぶ者など様々だったが、そんな混乱の中、部屋のドアが開き、そこから1人の男が入ってきた。

 その男は身長190cm以上はあると思われる巨漢の男で、服装は真っ黒なスーツにサングラスといった風貌をしており、見るからに怪しかった。

「皆さん落ち着いてください。今、モニターに表示されている通り、これは我々からのサプライズプレゼントです。どうか楽しんでいってください。あ、ちなみにこの施設は地下にあるので、地上に出る方法はありませんのであしからず……」

 そう言って、笑みを浮かべながら出ていく男。それを見ていた人々はますます困惑していた。

(は? 今、アイツは何て言った? この施設の地下だと? という事はもしかしたらこの建物自体が巨大なシェルターになっているのか?)

 そう考えると、先程の男の言動にも納得できる部分が出てくる。

 しかし、そうなるとこの施設はかなり広い事になるのだが……

(一体どこまで続いているんだ……)

 そう思いつつ部屋を見渡していると、壁の一部が扉のように開いた。


 ※※※↑ここまでAIが書きました※※※


 10歳と明記してある息子の一樹が小学生に上がったばかりとか、なぜかもう一人5歳の一樹がいる、冒頭で奥多摩で家族団らんの場から拉致されたと言っているのに会社帰りに拉致されたとか細かい矛盾はありますが、文章的に大きな破綻はしていないように思えます。

 今回はAIに好きに書いてもらうため短めにしましたが、もう少し与える文章を増やせば精度は上がるかもしれません。


 さて、この内容と思うことについては次回に書きたいと思います。

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