第25話 物語のリアリティってなんね? という独り言
アタクシは某出版社の運営するマンガアプリのマンガを読むことが多いのですが、そのアプリでは新人さんの読み切り作品なども定期的に掲載されております。
作品へのコメントなどを見てると賛否は当然色々とあるようなのですが、時折「なんでこんなに拒絶されんのかなぁ」と思ってしまうような「否」のコメントが集中する作品があったりします。
今回私が読んだのは年齢差のある夫婦(夫三十代半ば、妻ほぼ二十歳ぐらい)のイチャコラ系ラブコメでした(ちなみにこの作品は姉妹誌で連載されているプロの方の作品の出張読み切り版です)。
アタクシは普通に面白かったと思ったのですが、コメント欄をみると結構否定的なものも多かったのです。
主だった否定的なコメントの主旨を整理すると、「二十歳そこそこの女の子がこんな年上の男と付き合う(結婚)とかありえない」とか「妻がこんなに夫に尽くそうとするのには(家長制的な)古臭い価値観を感じる」とか、そんなところが多いように思えました。
まぁ、個人がどんな感想を抱くかは自由ですし、「連載版を読めば二人の関係性やいきさつも解るから読め」という冷静なコメントもありました。
しかし、こういうコメントを目にした時、曲がりなりにも創作というものの末端に身を置く者としては、「世間的に考えて『ありえないもの』を排除したら、物語なんて作れなくね?」というジレンマを感じてしまうのでございます。
いや、まるでドキュメンタリーを思わせるようなリアリティに溢れた作品というのももちろんあるでしょう。
しかし、よく解らない果実を食べて腕がバズーガのように伸びる人や、現代社会なのに普通に刀とか持って街中で戦う人とか出てくる作品を、我々は受け入れているんじゃないの? そういうのは大丈夫なのに、なぜ現実には十分あり得る年の差婚の物語は否定されるのか……若干腑に落ちないのでございます。
もちろん、リアリティというものの塩梅は作品世界によって異なるものだと思います。
魔法のある世界では人が空を飛んでもそれほど問題はないでしょうが、かといって自由自在に時間を行き来したり、神クラスの召還とかパカパカ出来たら何でもあり過ぎてちょっと引くかもしれません。
ただ、そもそも日常的に異世界転生だのチーレムだのが存在する場所で活動してる身としては、そんなんでいちいち噛みつくなや、というモヤモヤを感じた次第でございます(なので特にオチはございませんのでご容赦を)。
ちなみに私はリアルで数組ほど、上記の作品ぐらいの年の差婚のご夫婦を存じております。
そして、結婚したての奥さんというのは、こちらが考えてる以上に尽くしてくれたりすることもあるものなのですよ(まあいつまで続くかは保証できませんが)。
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