第14話 考えすぎて盛大にスベったら癪だから僕は適当でいくよ

「名前というのは、親が子供にあげる最初のプレゼントなんだよ」


 なーんて事を申しますが、小説というものも作者が親だとするならば、作品および登場人物の名前というのも、作者からの思いが詰まったギフトってことになるんでしょうかね。

 作品は大事な我が子には違いないので、できるだけキレイでカッコいいものにしてあげたいという親心はもちろんありますし、タイトルなんて看板でもあるので、皆さんもたぶん楽しくも頭を悩ませるところかと思います。

 ただ、作品タイトルに関してアタクシに何か強いこだわりがあるかというと……実はあまりないです。

 作品を書くとき、最初からもうタイトルが決まっている場合もあれば、仮タイトルで作業する場合もあるのですが、本タイトルを決めるときに10分以上考えたことってないんじゃないかなぁ。

 例えば今連載中の「妻が悪の組織に魔改造されました」は、仮タイトルは「改造ワイフ」だったんですけど、本タイトルを決めるときも、ほんっの少しだけ今の流行りに寄せてみようか、ぐらいのつもりで決めた気がします(キャッチコピーのほうの「魔改造された妻の美代子は女幹部ミスティックムーンとして就職します」をタイトルにしようかとも一瞬だけ思ったのですがそれはさすがにやめました)。

 作品自体を否定するつもりはもちろんないのですが「長い系」のタイトルはちょっとアタクシには使えないっす。(ん? これはこだわりなのか)

 ただ、その前までの作品のタイトルが気がついたら「●●の●●」系が続いてたので、意識的にちょっと変えてみようというのはありました。他のタイトルにしても基本、ほぼ直感。

 キャッチコピーや作品紹介もそんな感じだったのですが、他の方の創作論で、そこは力を入れよう、というのを読んで反省し、今は少しは考えるようになりました。


 で、登場人物の名前もやはり基本直感で、こっちも10分以上考えたことはほぼないのです。

 一応気をつけているのは「登場人物間で似通った語感のものは避ける(マンガと違って文字でしかキャラを表記できないため)」、「佐藤、鈴木のように現実に多いものは避ける(これもキャラのイメージが埋没しないようにするため)」、「人名と認識出来る範囲に収める」ぐらいでしょうか。最後の人名と認識出来る、というのはルビがないと全然読めないとかほぼ人名に使わない漢字だらけの名前とか、N尾I新さん的なアレ。

 いや、創作だし世界観に合ってれば他人の作品に出てくるのには口出すつもりはないんですけども。

 例えば、アタクシの作品では髑髏磋鬼どくろさき餓灑蟇流がしゃまるみたいな人が出てくることはたぶんないでしょう、打つのメンドいし。



 まあ、もう少し真面目に考えたほうがいいのかもしれませんが、そのへんは皆さん、どんな風にこだわってやってるんでしょうかねー。興味のあるところではあります。



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