第8話

「ただいま。」


一人暮らしだから言葉は帰って来ないけど習慣みたいなものだ。それにしても、俺のオリジナルスキルの《物語》って何なんだろう?まぁ、俺が考えてもわからなかったし、外で使っちゃ駄目だから検証も出来ないしなぁ。まだまだ春休みはあるんだから、明日迷宮に行って試せば良いよな。装備は協会が用意してくれるしな。朝から行くためにもう寝よう。





準備体操もしたし、装備も貸してもらえたから行くか、ダンジョン。でも短剣って手に近いから怖いんだよな。まぁ、EランクのダンジョンだからボスでもDランクまでしか出ないし、突然変異の個体に気を付けて行けば良いよな。




「ここがダンジョンかぁ…。」


遺跡に迷いこんだ気分だ。ここの一階に出るのはEランクのスライムだけだ。突然変異の個体は風を使うみたいだけど、体の中の核を壊せば終わりだ。まぁ簡単だ。攻撃は溶かすこともできるみたいだけど、時間がかかるみたいだし気を付けるのは突進ぐらいだな。



「あ。」


スライムだ。断言できる。スライムだ。ても本当にスライム何だな。何かのゲームに出てきそうなスライムだ。


「キュキュッ」


「!!?」


鳴いた!!どうやって声出てるんだ?まぁ、魔力的な何かで納得しておこう。


「くらえっ!」


「キュッ!……キュゥ」


「倒せた?」


こんなに弱いのか…あ、黒い小さな石が落ちてる。これが極小魔石か。これひとつで100円になるんだよな。よし倒しまくろう。

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