鬼畜魔王は勇者を演じてみた。

マッサン

我は魔王、ジークである。







ククク、我はこの魔国を滑る魔王ジークである。


自分で言うのもあれだが歴代の魔王中でも最強と言われている。

我は今までここまで訪れた勇者を何人も葬ってきた。


──今日も玩具が目の前までやって来たわ



「ここまで辿り着いたぞ魔王!俺たちはお前を倒す!」


我の目の前には勇者とその仲間の3人我に武器を構えて臨戦態勢に入っていた。


「ククク、我も暇だったからお前らをここまで通したのだ」


その言葉に意味が分からないと勇者ほ片眉をあげ答えを求める。


「どういう事だ!」


「簡単な事よ。我が暇すぎて、部下に手を出させずここまで招かせてやったのだ。本来なら我の直属の部下である十六魔将すら打ち破れぬか弱き勇者達よ」


「フン!負け惜しみを!俺たちは十六魔将のほとんどを倒しここまできたんだぞ!」


「クハハハハハハハハッッ」


我は笑いを堪えきれず高らかに笑いだしてしまったじゃないか。


お前達が倒したのは十六魔将の1人ドミニファスの部下の中で弱い奴らだぞ。


あんな雑魚どもを十六魔将と勘違いするなぞ片腹痛いわ!!


「笑っていられるのも今のうちだ───」


そう放つ勇者は言葉と共に、その場から消え我の目の前に現れた勇者は聖剣を俺に振り下ろしていた。


───カチャッ


「なッ──なに!?」


我は勇者の振り下ろした聖剣を人差し指の腹だけで受け止めていた。


「ククク、クハハハハハ、勇者の力なぞこの程度よのぉ。デスビーム」


我が使っていなかった方の腕をあげ人差し指を勇者に向ける。すると人指から細いビームが放たれた。


「ぐあーッ」


左肩をビームで貫かれた勇者はビームの勢いでそのまま吹っ飛び仲間たちの足元で倒れ落ちた。


ククク、どう蹂躙してくれようか

勇者達の顔には絶望が浮かんでいた───




ああ楽しい。いいぞその恐怖に絶望に歪んだ顔を見るのは実に悦に入る。

目の前にはズタボロに我にやられ伏している勇者一行を見下ろし次はどうしてやろうかと我は思案する。

やはり勇者の前で仲間を犯す事にしよう。勇者の顔が目に浮かぶそれだけで興奮するではないか。


我は勇者の仲間の女勇者の前で犯す──


「いやー!あッあん、いや──やめてッあッ」


ククク、この女絶望しながら感じておるわ


「やめろー!」


勇者は我を鬼の形相で睨み今にも襲い掛かりたいのだろうが身体が言う事を聞かずに地面に這いつくばっておる実に愉快だ。


「ククク、これはお前の女であったか?いい女ではないかお前には勿体ない我の玩具として朽ち果てさせてやってもよいな。ほれ感度10倍じゃ」


「ア、アァ───ッンン」


そこには絶望より快楽が優り快楽に溺れる勇者の仲間の姿があり実に満足だ。


勇者達をいたぶり飽きた頃にはみな動かす肉塊へと変わっていた。


ククク、実に楽しかった。だが興奮冷めやらぬな。


「おい、ミリーナ」

「何でしょう魔王様」


我の呼び掛けに瞬時に答え我の前に現れるのはほぼ全裸に近い格好をしたサキュバスである。


「我の相手をせよ」

「喜んで魔王様」


勇者達との遊びでは足りなかった我はミリーナと楽しむ。


「ククク、ミリーナよ。今日はいつもより容赦はせぬぞ感度100倍から始めようではないか」


───アーッ魔王さまぁ♡


玉座にはミリアの淫靡な声がこれでもかと木霊するのだった。



ミリーナと楽しんだ我は玉座に座り考える。

楽しい事はないのかと────


「我は少し寝る。何かあれば声をかけよ」


部下にそう言い残しそのまま眠りに入るため意識を途絶えさせたのだった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る