第1498話 怪力の呪い
神様は時々悪戯をする。そして摩訶不思議な力をお与えになるのだ。それが彼女に与えられた力、怪力の呪いだ。握力は百キロまで測定できる機械が壊れて測定不明。とんでもない怪力を彼女は持っている。彼女が怪力の呪いにかかったのは、神社で失礼に当たる行為をしたせいだ。神社内でゴミをポイ捨てした。それ以来、彼女には怪力の呪いがかけられた。人でありながら人ならざる力。そんなものを手に入れてしまった彼女は、誰にも簡単に触れる事が出来ないのだ。彼女は力加減が分からない。百キロ以上の握力で握手なんてすれば、相手を怪我させてしまう。彼女は悩んだ。どうすれば呪いが解けるのか。だから神社に行って神様にお願いすることにした。すると神様は、その力を持って人の役に立てと言う。考えた彼女は、小さな町工場に就職した。機械すら満足に買えない工場で、機械の代わりに鉄を曲げる仕事をした。これによって神様は、彼女から怪力の呪いを解いた。
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