Akiyu短編集～千物語～

第1433話 メロディービーチ

海は綺麗だ。波の音が響き渡り、癒される。近頃発見されたのは、メロディービーチなるものだった。メロディービーチは、波の音が音楽になっているというビーチだった。とても興味がある私は、早速メロディービーチに訪れることにした。メロディービーチに訪れると、観光客であふれていた。流石は、今話題の大人気スポットだ。すると早速、波の音がメロディを奏でだした。

「この曲は……」

最近流行りのアーティストの曲だ。ノリが良い。

「森のくまさん歌ってー！！」

小さな子供の声が聞こえて来た。するとメロディービートは、その声に答えるかのように森のくまさんのメロディーが流れてきた。このビーチは、人の言葉を理解できるのか。凄い。だったらこんなのは、どうだろうか。

「おーい、オリジナル曲歌ってくれよ」

そう言うと、ザザーザザーという普通の波音が聞こえてきた。そうか、どのビーチも歌っているのか。地球は歌うのだな。