第1427話 ファンタシーエーター
ファンタシエーターは、妄想を現実化することができる機械だ。俺の妄想は、自分がヒーローになる事だ。学校の教室で授業を受けていると、悪の組織が学校を占拠しようと突然教室に入ってくる。皆が怯える中、俺だけが悪の組織に戦いを挑み、全員倒していく。そんな妄想だ。
高かったファンタシーエーター。おこづいかいもお年玉も全部つぎ込んで買った。頼むから最高に気持ちいい瞬間を味わわせてくれよ。そんな願いを込めながら、ファンタシーエーターを起動させる。スイッチが入ると、ブオンという回転音が響き渡る。それだけだった。何も変わっていないではないか。まさか俺は騙されたのか?
そう思っていた次の日、学校が占拠された。俺は果敢に立ち向かって悪の組織を倒した。その結果、悪の組織が世界各地に誕生することになった。俺のせいだ。俺のせいで、世界はとんでもないことになってしまった。だから俺は、その責任を取らなければならない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます